出版社 : ごま書房新社
僕らはパーキンソン病という荷物を持って歩いている。でも、ひとりぼっちじゃない! ─ 樋口了一 パーキンソン病を宣告されたシンガーソングライター・樋口了一(『手紙〜親愛なる子供たちへ』で 第42回日本有線大賞有線音楽優秀賞および第51回日本レコード大賞優秀作品賞を受賞)が主演を務めたことでも話題になった映画『いま ダンスをするのは誰れだ?』、待望の小説版。 40代で若年性パーキンソン病と診断された主人公と、彼を取り巻く人たちの絶望と希望。 映画では描き切れなった葛藤とドラマを丁寧に拾い上げ、新たな感動をお届けします。 巻末には、本作の主演を務めた樋口了一との対談も収録。 働き盛りの主人公が難病とされるパーキンソン病を発症し、苦悩し葛藤しながら、新たな自身に出会い、病気を一つの個性として乗り越えていく様が描かれている。 パーキンソン病は発症すると「身体を思うように動かしにくくなる」などの神経症状が現れる。国内には30万人ほどの患者がいると推定されている。高齢層のみならず若年層も罹患するパーキンソン病。 孤立に強いられる人が多数いるこの疾患、本作ではポジティブな側面を描くなど、当事者に対して密な取材を重ねた古新監督ならではの視点が温かい。 パーキンソン病の当事者とそのご家族だけでなく、なにかに行き詰っている人、諦めようか、努力するのはもうやめようか、と思っている人にも、観てほしい(読んでほしい!) 樋口了一
20歳の男女7人が暮らす街では、今年から初めて成人式のお祝いに市から一発の銃弾が入った拳銃が渡されることになった。手にした彼らはそれをだれに向けるのか、彼女たちはなにを撃つのか?葛藤のすえに行き着いた答えとはー
これからお届けするのは、「お天気」をテーマにしたショートストーリーです。「虹」「おひさま」「雨」「風」「雪」「季節」…。お天気にまつわる「ことわざ」や「賢人の名言」などを軸にして、「レインボー銀座」の居酒屋「てるてる坊主」を舞台に「ハートウォーミング」な物語が、次々と巻き起こります。誰にも心の中に「雨が降る」ことがあります。辛いとき、哀しいとき、せつない時…本書で「元気」を出して心をパーッと青空にしていただけたらと願います。心を晴らす「いい話」6編。
一九九七年八月、長野県にある野辺山天文台は、小惑星トータチスが従来の軌道を変えて、地球に接近していることを発見した。このままでは九九年の七月には地球に衝突することになる。それを回避すべく、ケープ・ケネディ基地など世界四カ所の基地から、核ミサイルがトータチスに向けて発射された。