出版社 : アンビット
ゲームクリエイター・不吹清正(ふぶき・きよまさ)は自分の作ったゲームとよく似た世界に転移してしまう。そこは戦乱の火種が燻り続ける和風ファンタジーの世界だった。この世界では『機巧姫(からくりひめ)』という和の色名をつけられた人形と共感し、巨大な鎧武者姿となって戦うことができる。清正は見目麗しい最高品質の『葵の君』をパートナーとして、戦乱に終止符を打つべく立ち上がる。耳の先端が尖り人を癒す力を持つ少女や額に角を持つ鬼の青年、ケモノ耳とフサフサの尻尾を有する人狼姉妹など、ゲームにはいなかった存在と出会い清正は興味を覚える。ここは自分が作ったゲームの世界なのか。何故、彼らのような存在がいるのか。清正は数多の謎を解き明かすためこの地で暮らす決意をする。これはゲームクリエイターが和風異世界で多くの人と出会い、様々な体験をしていく物語。
深宇宙から飛来する謎の小天体群 人類の存亡は平凡な三姉妹に託された 日本をはじめとする国々が太陽系内の宇宙空間に機動都市と呼ばれる コロニーを作り、人々の故郷として暮らすようになった時代。 深宇宙よりカリポス・ベルトと呼ばれる、帯状に広がった無数の小天体が 地球に向かって飛来する。 カリポス・ベルトの到来した木星系に調査船団を派遣した国際的組織 「空間災害対策機構」はその実態を把握するが、それは小惑星をも粉砕して しまう「ルピアン」と呼ばれる謎の生命体と微小な天体の集合体だった。 人類はルピアンを迎え撃つため国際空間義勇軍を創設する。 義勇軍部隊の1つ・日本第七軍団の指揮官に選ばれたのは、機動都市・瑞穂で 生まれ育った女子高生、葦沢すばるだった。 ※この物語は、Webサイト「YOMBAN」に掲載された作品を改稿、 書き下ろしの短編「後伝初めての狩り」を加えて初書籍化したものです。
「超次元カードバトルRPG カードランカー」シリーズでオリジナルのTCGのルールを作り上げてきた著者による、TCGの魅力にはまった女子高生たちの葛藤や友情、努力を描いた作品。 現代日本のようでそうでない、TCGが野球のように浸透してあこがれの競技となった世界で、ひょんなことから兄が地下闘技場で闘う無敗のTCGプレイヤーと知った主人公がTCGの魅力を知り、兄に教わりながら仲間とともに最強のプレイヤーを目指す物語が展開します。 TCGを扱った作品のだいご味である切り札の手(カード)をぎりぎりまで待ち、相手に逆転するスリルとサスペンスに加え、勝負の根底に流れる「ブラフ」や「駆け引き」も描いていきます。 また、作中の登場キャラクターによる自身のデッキ(カードの組み合わせ)解説やルールブックも掲載予定。
鉄道を舞台とした作品を書き続けてきた著者の、初の海洋冒険ストーリー。 横須賀海洋技術高校に通う日向智也は高校3年の夏休み直前に、ひそかに憧れていた同級生の大隅花音から告白と共に2人きりでの北海道旅行の誘いを受ける。 たまたま目にした南の島での沿岸警備員の仕事へ高額な給与に惹かれ、旅行資金をためるため契約書も読まずに参加した日向だったが、その仕事は日本政府から依頼を受けて日本の南端をリーフガードしているPMC(民間軍事会社)との契約書だった。 超高額なキャンセル料など払えるわけがない日向は、やむなくAI搭載の艦艇に乗り込み、キャプテンとして南の海の警備をすることになる。
一(にのまえ)コミュニケーション大学(通称 イチコミ)の新入生、中山太郎はある日の受講中に エミリと名乗る美人の先輩に声をかけられる。 しかし、彼女は通常の人には見えない“もののけ” だった。 人には見えない“もののけ”を見ることができる 青年と、“もののけ”に出会うため「郷土民俗学 同好会」で研究を続ける“もののけ”が見えない 部長の小泉、そしてエミリたち“もののけ”の キャンパスライフがスタートする
オレは死んだ、22歳の春に。中世ファンタジー風の世界で目覚めた主人公トーリは、どこか様子がおかしいことに気づく。噂に聞く異世界転生かと思いきや、巷でよく聞くテンプレート化された異世界とは何かが違っていた。アヴニール王国で生きる人々はすべからく現代日本で死せる者達だったのだ。人はそこを第二世界と呼んでいたー。これはオレ達が体験した、異世界だと思っていたものが実はそうではなかったことを知るまでの、異世界転生アンチテーゼ。
捨てたはずの故郷・ハバネ市に舞い戻った新聞記者の佐田は、正体不明の町の守り神〈コクテンさま〉のウワサを聞き、その正体を探り始める。 一方、ヒーローに憧れる中学生の由太は、暇を持て余した放課後、真っ黒な衣装で町に繰り出していた。 〈因果の糸〉を操る不思議なチカラで、悪者に天罰を下すために。 ある日、奇妙な〈黒ずくめの女〉が町に現れる。それが、平凡な地方都市・ハバネの退屈と平和を打ち破る事件の始まりだった。