出版社 : アートダイバー
この星の絵の具この星の絵の具
「アイ・インバイティッド・ユー…わかるか、マサァト、きみをゲントに呼んだのはきみがかつてやったことが理由ではない。きみがやろうとしていることのためなのだ」。伝説のキュレーター、ヤン・フートに招かれ、小林はベルギー・ゲントの地に降り立った。なにもわからず飛び込んだのは、国際的なアートシーンのど真ん中。世界的なアートピープルやアーティストらが交差する開かれた世界で、小林は、ダーフハース通り52番地にスタジオを構え、新たな作品制作にとりかかる。ゲントの光は芸術家としての眼を開かせ、啓示にも似た直感を得た小林は、やがてオリジナルな絵画スタイルを獲得する。そして、新しいミューズとの出会い…。異国の地での挫折や成功を経て、自身の芸術を追い求める姿を自伝小説の形式で語るビルドゥングスロマン3部作の第2作。
この星の絵の具(上)この星の絵の具(上)
「これが小林くんの最初の画ね」。なにも描かれていない真っ白なキャンバスを眼の前に、「せんせい」は小林青年にこう言った。恋心をよせていた音楽のせんせい。そのヌードを描く絶好の機会を得た小林青年であったが、初めて手にした油絵の具では、眼の前に横たわる輝くばかりの裸体をキャンバスに移しとることができなかった…。ひとりの青年が、画と出会い、画家として成長していく姿を、自伝小説の形式で語るビルディングスロマン3部作の第1作。
銀髪の賢者と油之牝狗銀髪の賢者と油之牝狗
ある日、人形たちの世界“パッパラワールド”で起こった謎の美大生殺人事件。奇妙な暗号が残された事件の背後には悪の権化、地獄の学芸員の影がちらつく…。この謎の事件に挑むのは、われらが金田一耕助…ではなく、現代アート探偵ゲンダイチコースケ!はたしてゲンダイチコースケは、現代アートの知識と教養を駆使して、この難事件を解決に導くことができるのか?
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