出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン
「…なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」思わず独り言を言った、そのときだ。ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づいた。累計80万部喜多川泰、渾身の感動作!報われない努力なんてない!
会社を辞め、子供たちの生きる力を育てる塾を立ち上げた秀平。家族を支えながらも経営がうまくいかず、不安な毎日を過ごしていた。そんなある日、口に入れると「自分の先祖が体験してきたこと」が夢となってあらわれる「ルーツキャンディ」を手に入れる。秀平は祖父たちの生き様、決意、つないできた命の奇跡を知るなかで、これから自分の子として生まれる新しい命と、塾の子供たちに伝えなければならない大切なことに気づいていく。ベストセラー作家、喜多川泰の隠れた名作!書き下ろし新作短編も収録!
泣ける話は、もう飽きた。出会いは最悪。難儀な性格。それでもボクらは離れない。もらす男となくす女の「運命のひと」探しがあなたのおなかをくすぐります。
「坊主頭が鉛のように重い」。統合失調症を患った伊知郎は、デイケア施設で無為に過ぎていく時間に絶望していた。そんなとき、社会復帰への希望として、障害者技能競技大会、通称「アビリンピック」の存在を知る。病気を馬鹿にする弟の弐郎や父に、「お前のような奴が大会に出ても意味が無い」と罵倒されながらも、すがるような思いでプログラミングを学び、地区大会へ出場する。この日を境に、伊知郎の人生は前進するはずだったのだが…。統合失調症の著者が体験を元に書き下ろす、家族と人生の再生の物語。
確率の低い事象を引き寄せてしまう「幸運体質」の高校生・榎本幸輔は、小学生時代に仲のよかった本条美雪を事故で失ったことから、その思い出を引きずり、「あの時自分が動けば何かが変わったのでは」と思い悩んでいた。そんなある日、学校に美雪そっくりの女性、東城蒼生と西條茜音が転入してくる。蒼生と茜音。二冊の本で展開する、「可能性」をめぐるラブストーリー。