出版社 : 万来舎
幸せからやって来た悪魔幸せからやって来た悪魔
東京オリンピックが終わってまもなく、癌の超特効薬が開発される。どんな手遅れの癌も1週間で治してしまう夢の薬だった。東京の医大教授である開発者は、1年後、ノーベル医学生理学賞を受賞、一躍世界的有名人となる。ところがある日、その開発者は謎の自殺を遂げてしまう。そして世界は、その後にやって来る悪魔に戦慄することになる。幸せは悪魔と手を組んでいたのだ。
伝承秘話唐人お吉伝承秘話唐人お吉
江戸時代末期、二百数十年続いた鎖国の世、お吉は下田に来航したハリス(初代駐日本アメリカ領事)の世話をする係を命じられました。そのために人々から「あなたは日本人じゃない」という意味で「唐人」と差別的に呼ばれたのです。しかし宝福寺に残る逸話の数々は、彼女がとても強く美しい心をもった「やまとなでしこ」であったことを物語っています。『武士道』の著者、新渡戸稲造はそんなお吉のために「からくさの浮き名のもとに枯れ果てし君が心はやまとなでしこ」という歌を残しました。
安永の椿安永の椿
現代ドイツから江戸へ。点と点は、時空を超えて今、結びつく。ドイツ、ピルニッツ庭園に咲き誇る巨大な薮椿。それは江戸時代、長崎を訪れたスウェーデン人植物学者が持ち帰ったものだった…綿密な時代考証と現地取材による壮大なる歴史ロマン。
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