小説むすび | 出版社 : 代わりに読む人

出版社 : 代わりに読む人

代わりに読む人1 創刊号代わりに読む人1 創刊号

思いもよらない人々や異界との出会いを生み、読む/書く人々の試行錯誤の場となる「公園」を目指して、様々な分野のエッセイ・小説・漫画を収録する文芸雑誌がいよいよ創刊。 特集は「矛盾」。矛盾をいかに抱えていくか、矛盾があるからこそ可能になることは?  小説家、コーヒー店店主、数学者、物理学者、など様々なフィールドの書き手が「矛盾」を描く15のエッセイ・小説を集めました。 創刊準備号に引き続き「この1年に読んだ本」では、ジャンル・新旧を問わず、執筆者・制作者が印象に残った全21冊を紹介。 連載・小特集「これから読む後藤明生」では、漫画家・panpanyaが後藤明生の小説を読んで描く漫画をはじめ、エッセイ2編を収録。 すべてのページに画家・佐貫絢郁の書き下ろし挿画掲載。 巻頭言 ようやく創刊する『代わりに読む人』 この1年に読んだ本 2022-2023 ・panpanya/松尾信一郎/わかしょ文庫/小山田浩子/はいたにあゆむ/松尾模糊/今村空車/佐貫絢郁/蛙坂須美/飯村大樹/二見さわや歌/伊藤螺子/伏見瞬/永井太郎/深澤元/コバヤシタケシ/北村さわこ/牧野楠葉/陳詩遠/友田とん 特集 矛盾 ・友田とん 「矛盾」が考える ・はいたにあゆむ 環 感 勘 歓 ・今村空車 芝生の習作 ・わかしょ文庫 よみがえらせる和歌の響き 実朝試論 ・松尾模糊 海浜公園建設予定地 ・蛙坂須美 幽霊は二度死ぬ、あるいはそこにないものがある話 ・小山田浩子 こたつ ・松尾信一郎 水の滴るような積分記号について ・永井太郎 健康 ・陳詩遠 ありえない秩序 ・二見さわや歌 骨を撒く ・牧野楠葉 瑠衣 ・伏見瞬 「さみしさの神様」を待ちながら ・伊藤螺子 鶴丸さんの分身 ・友田とん 矛盾指南 連載・小特集 これから読む後藤明生2 ・細馬宏通 蕨、遡る歌 ・深澤元 後藤明生を売る ・panpanya 読み方 コバヤシタケシ dessin 2 ミイラ 著者略歴 読者の声

代わりに読む人0 創刊準備号代わりに読む人0 創刊準備号

可笑しさで世界をすこしだけ拡げる出版レーベル〈代わりに読む人〉から新しい文芸雑誌『代わりに読む人』を刊行。「読む」ことを通じた思いもよらぬ隣人や異界との出会いを生み、読む/書く人たちの試行錯誤の場となる「公園」を目指します。 『代わりに読む人0 創刊準備号』では、特集テーマも「準備」とし、有名、無名の分け隔てなく、文芸・アート・科学・実務などの分野から、次の作品を読みたい、広く読まれてほしいと感じる人たちに、「準備」から想起された小説・エッセイ・漫画などを執筆していただきました。 連載・小特集は「これから読む後藤明生」とし、今年生誕90周年を迎えた小説家・後藤明生について初心者からファン、批評家・怪談作家まで様々な人たちに寄稿いただいています。 「2021年に読んだ本」では、執筆者に2021年に読んだ本を紹介してもらっています。 ◎特集「準備」 二見さわや歌……行商日記 陳詩遠……………解凍されゆく自身とジュネーブ近郊の地下で起こっている乱痴気騒ぎについて 小山田浩子………バカンス 伏見瞬……………準備の準備のために、あるいはなぜ私が「蓮實重彥論」を書くことになったか 田巻秀敏…………『貨物船で太平洋を渡る』とそれからのこと オルタナ旧市街…完璧な想像(ポートオーソリティ・バスターミナルで起こったこと) 近藤聡乃…………ただ暮らす 橋本義武…………準備の学としての数学 わかしょ文庫……八ツ柳商事の最終営業日 柿内正午…………会社員の準備 海乃凧……………身支度 太田靖久…………×××××× 佐川恭一…………ア・リーン・アンド・イーヴル・モブ・オブ・ムーンカラード・ハウンズの大会 鎌田裕樹…………オチがない人生のための過不足ない準備 毛利悠子…………思いつき 友田とん…………雑誌の準備、準備としての雑誌 ◎「2021年に読んだ本」 近藤聡乃/太田靖久/佐川恭一/田巻秀敏/柿内正午/蛙坂須美/小山田浩子/二見さわや歌/オルタナ旧市街/伏見瞬/東條慎生/海乃凧/陳詩遠/鎌田裕樹/わかしょ文庫/haco/友田とん/コバヤシタケシ ◎連載・小特集「これから読む後藤明生」 haco………………日常と非日常の境界線 蛙坂須美…………後藤明生と幽霊 ──『雨月物語』『雨月物語紀行』を読む 東條慎生…………見ることの政治性 ── なぜ後藤明生は政治的に見えないのか? 友田とん…………後藤明生が気になって ◆装画・挿画・ロゴ◆ 佐貫絢郁 ◆制作◆ 装幀・コバヤシタケシ 組版・飯村大樹 校正・サワラギ校正部…

アドルムコ会全史アドルムコ会全史

第二回阿波しらさぎ文学賞受賞後、「小説すばる」等で活躍めざましい若手小説家・佐川恭一の顰蹙必至異色長編3編他を収録した、分厚い小説集を満を持して刊行いたします。 安月給の工場で働く男がかつて自ら考案したデタラメな宗教に翻弄されていく「アドルムコ会全史」、個人の幸福度を計測できるようになった社会の公務員たちの働きぶりを描く「パラダイス・シティ」、ひとりではガールズバーにもいけない小心者の男の心の内面を描く「ブライアンズタイム」の書き下ろし長編、他短編2編を収録。荒唐無稽な展開と不謹慎な冗談が固定観念を壊してくれると同時に心の暗部を照射する。 装画は『死都調布』『死都調布南米紀行』『死都調布ミステリーアメリカ』が支持を集める漫画家・斎藤潤一郎さんに怪しくもカッコよく描いていただきました。 吉村萬壱さん推薦! 「本書は世界の本膣を射抜くことで、読者のみならず作者自身の男根とした信粘を怒張することに性交している。」 この“顰蹙”は買っておいた方がいい。 ほとんど全ての人間が生きる中で抱えてしまう仄暗さや浅薄さをこそ、佐川恭一は徹底して書き続ける。そうして獲得した底抜けの悲哀と笑いは、私たちが生きる社会のままならなさを見事に描きだしてしまう。それは絶望なのか、希望であるのか。是非貴方の目で確かめてほしい。 (toi book店主・磯上竜也) 佐川恭一の作品は初めて読んだ。いったいどんな頭の構造をしているのだろう。完全におかしい人なのか、それとも真面目すぎて真っ直ぐすぎてやっぱりおかしい人なのか。こんなぶっ飛んだ作品は久しぶりだ。この次の展開がわかる読者を私は尊敬する!ってゆう展開がこれでもかと投入され、訳もわからず夢中になって、だんだん麻痺してきて、最終なんだかへらへらしながら読んでいた。無理やり毒に慣らされた感覚だ。読み終わった今は、毒が恋しい。(大垣書店イオンモールKYOTO店・辻香月) *目次* アドルムコ会全史 キムタク パラダイス・シティ 夏の日のリフレイン ブライアンズタイム アドルムコ会全史 キムタク パラダイス・シティ 夏の日のリフレイン ブライアンズタイム

うろん紀行うろん紀行

人はなぜ小説を書くのだろう。 なぜ小説を読むのだろう。 決して同じ場所にたどり着くことはできないのに。 “平和島のブローティガン” わかしょ文庫による《小説を読む物語》 笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』を読みながら海芝浦へ向かい、後藤明生『挾み撃ち』の足跡をたどり、巨大スーパーCOSTCOの喧騒の中で大江健三郎『万延元年のフットボール』を読もうとする。著者は一見ふざけているようだ。しかし、実際彼女は不安に襲われながら読み訪ね、そして書く。本書はとても切実で危なっかしい《小説を読む物語》だ。うろんな物語を読み終えたとき、読者もまたこの社会での生き方を模索しはじめているだろう。日常の生きづらさが綴られた自主制作エッセイ『ランバダ』の著者がその硬質で端正な文体を余すことなく発揮した好評WEB連載に書き下ろしを加えて書籍化した商業出版第1作。 [本書で取り上げた作品と場所] ◎笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』〔海芝浦〕◎永井荷風『濹東綺譚』〔東向島〕 ◎古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』〔犬吠〕◎後藤明生『挾み撃ち』〔蕨、上野、亀戸、御茶ノ水〕◎太宰治『富嶽百景』〔河口湖〕◎高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』〔金沢文庫〕◎宮沢賢治『銀河鉄道の夜』〔馬喰町〕◎尾崎翠『第七官界彷徨』〔池上〕◎大江健三郎『万延元年のフットボール』〔産業道路〕◎牧野信一『ゼーロン』〔高輪ゲートウェイ〕◎ポール・オースター『ムーン・パレス』、ベン・ラーナー『10:04』、スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』〔ニューヨーク〕◎猫田道子『うわさのベーコン』、ボルヘス『バベルの図書館』、夏目漱石『夢十夜』〔???〕◎小森健太朗『大相撲殺人事件』〔両国〕◎藤子不二雄Ⓐ『まんが道』〔落合南長崎〕◎トム・ジョーンズ『ロケットファイア・レッド』〔大井町〕他 ■目次 第一章 海芝浦 第二章 東向島 第三章 犬吠 第四章 蕨、上野、亀戸、御茶ノ水 第五章 河口湖 第六章 金沢文庫 第七章 馬喰町 第八章 池上 第九章 産業道路 第十章 高輪ゲートウェイ 第十一章 ニューヨーク 第十二章 ??? 第十三章 両国 第十四章 落合南長崎 第十五章 大井町 あとがき 第一章 海芝浦 第二章 東向島 第三章 犬吠 第四章 蕨、上野、亀戸、御茶ノ水 第五章 河口湖 第六章 金沢文庫 第七章 馬喰町 第八章 池上 第九章 産業道路 第十章 高輪ゲートウェイ 第十一章 ニューヨーク 第十二章 ??? 第十三章 両国 第十四章 落合南長崎 第十五章 大井町 あとがき

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