出版社 : 光文社
クリスマスの4人クリスマスの4人
ビートルズが死んだ1970年の聖夜、火は導火線を走り出した-十年ごとに彼らを脅かす謎と戦慄の男。4人を迎える結末は破滅か、奇跡か-三十年の時が裂ける。綺想のマエストロ、2年ぶりの最新長編。
呪いの鈴殺人事件呪いの鈴殺人事件
横島総合病院の若先生に収まった誠は、診察するのが怖い、気弱な性格。当直の夜、急患が運び込まれるが、ほどなく、鈴の音を残して死んでしまう。その夜出会った、妖術師を名乗る大方総八郎は、その患者は呪術で殺されたと断言する。その後、鈴をめぐって怪事件が続発。鈴を操る呪力の正体は!?オカルト、コメディ、ミステリーが一体となって展開する快作。
女郎蜘蛛女郎蜘蛛
比類なき大江戸暗黒小説。鬼才・富樫倫太郎の渾身作、ついに登場!時代小説の面白さの軸をなすのは熱気と筋立てである。破天荒と緊張とリアリティの三つが融合して燃え盛っている。どの登場人物にも火がある。その連続の爆発が心地好い。これに眩暈を覚えない読者は一人もいないだろう。
三毛猫ホームズの暗闇三毛猫ホームズの暗闇
崩落事故発生!真暗なトンネル内に閉じこめられた一台のバス。片山義太郎ら三毛猫ホームズ一行は、このバスに乗り合わせ、事故の渦中にー。さらに車内には、殺人犯の家族と被害者の家族が同乗していて、一触即発の状況に!救けを呼ぶ術は!?頼りになるのは、暗闇でも目の利くホームズだけ!傑作5編を収録の、ご存じ超人気シリーズ第33弾。
上意討ち上意討ち
「新之助、進吾を討ち果たし、深雪を連れ戻して参れ」と殿の厳命が降る。新之助と進吾は同じ小姓組で無二の親友だ。深雪は先君の庶子。その深雪と欠落ちして殿の逆鱗に触れたのだ。上意は絶対である。進吾を討たねば帰藩は許されない。新之助は婚約者と別れ旅に出た。三年目、独り身に落ちぶれた進吾を発見するが…(表題作)。武士道の真髄を活写。他八編。