出版社 : 光文社
横島総合病院の若先生に収まった誠は、診察するのが怖い、気弱な性格。当直の夜、急患が運び込まれるが、ほどなく、鈴の音を残して死んでしまう。その夜出会った、妖術師を名乗る大方総八郎は、その患者は呪術で殺されたと断言する。その後、鈴をめぐって怪事件が続発。鈴を操る呪力の正体は!?オカルト、コメディ、ミステリーが一体となって展開する快作。
比類なき大江戸暗黒小説。鬼才・富樫倫太郎の渾身作、ついに登場!時代小説の面白さの軸をなすのは熱気と筋立てである。破天荒と緊張とリアリティの三つが融合して燃え盛っている。どの登場人物にも火がある。その連続の爆発が心地好い。これに眩暈を覚えない読者は一人もいないだろう。
崩落事故発生!真暗なトンネル内に閉じこめられた一台のバス。片山義太郎ら三毛猫ホームズ一行は、このバスに乗り合わせ、事故の渦中にー。さらに車内には、殺人犯の家族と被害者の家族が同乗していて、一触即発の状況に!救けを呼ぶ術は!?頼りになるのは、暗闇でも目の利くホームズだけ!傑作5編を収録の、ご存じ超人気シリーズ第33弾。
「新之助、進吾を討ち果たし、深雪を連れ戻して参れ」と殿の厳命が降る。新之助と進吾は同じ小姓組で無二の親友だ。深雪は先君の庶子。その深雪と欠落ちして殿の逆鱗に触れたのだ。上意は絶対である。進吾を討たねば帰藩は許されない。新之助は婚約者と別れ旅に出た。三年目、独り身に落ちぶれた進吾を発見するが…(表題作)。武士道の真髄を活写。他八編。
新興量販店を狙った連続爆弾テロが発生した。犯人の狙いは曰く付きの社長・琢磨信之を標的にしたものと思われていたが、新たに琢磨とは何も関係のないショッピングセンターで爆弾テロが発生!このショッピングセンターで働く藤村幸造は、二十五年前に起きたテロ事件の捜査をきっかけに公安捜査官をやめていた。その爆破現場には二十五年前の事件で、藤村に恨みを持つ人物の姿が…。連続爆弾テロ事件の犯人の狙いは?藤村の娘の公安捜査官・早苗まで巻き込む、爆弾魔の闇が迫る!抜群のテンポで描く、元刑事と爆弾魔との息詰まる死闘!!新鋭が放つ、度肝を抜く犯罪小説の登場。