小説むすび | 出版社 : 八重岳書房

本書は、信仰と戦争のはざ間でゆれ動く争麟を、キリシタン宣教師との信仰問答や宮司の娘で妻の玉依との確執をからませつつ、宗麟の謎を一枚ずつはぎ取っていく。『国東物語ドン・フランシスコ・大友宗麟』の続編。

島津藩お家騒動の陰でさまざまに繰りひろげられた悲愴な人間模様。そのなかでも名もない男と女の愛と感動の物語。

藩主の座をめぐる争いに、奥の女たちはどうかかわったか。藩主と正室と側室の三つ巴が孕む愛憎の渦。幕末最後にして最大のお由羅騒動の光芒に視点をあてて書き下した異色の歴史小説。

私はこの戦乱の世に理想の王国を創りたいのだ！キリシタン大名大友宗麟の青春物語-。

信長・光秀の従兄弟に生まれ、織田・豊臣の精鋭部隊となって、戦雲渦巻く西国を駆けめぐり、乱世を生きぬいた戦国武将の見事な知恵と工夫。異色武将物語。