小説むすび | 出版社 : 書肆アルス

出版社 : 書肆アルス

モーツァルト・ラプソディモーツァルト・ラプソディ

ラプソディ・ア・ラ・モザールー日本語オンリーの父上と、日本語初級レベルのフランス人ミシェルは義理の親子。ふたりは敬愛するモーツァルトの足跡を訪ねてパリからウィーン、ザルツブルクへ。ところが、ごく普通の楽しい旅も父上が「なにか」を見てしまい急変。見えるものと見えないものの間に、聴こえることと聴こえないこととの間にあるものとはいったいーー? ドイツ語・英語・フランス語・日本語が時空を飛び交う、コミカルで優しくてせつない物語。言葉の奥の魂のつぶやきに現役翻訳家が初めて挑む、壮大なシンフォニック・ストーリー(交響曲物語)。 ー序曲ー  僕は父上と旅に出る 〜アンダンテ、やや不安な気持ちで ー第一楽章ー 巨大なアプフェル・シュトゥルーデルと僕の驚き 〜モデラート、驚いた様子で ー第二楽章ー 栗原町のサイキック少年 〜レント、優しく ー第三楽章ー コクトーとプルーストと僕のアルバトロス 〜アレグロ、滑稽な感じで ー第四楽章ー シシィとロミーの不幸と僕の悪い予感 〜グラーヴェ、優美に ー第五楽章ー オオカミ・ホテルとツイていなかったベートーヴェン 〜アニマート、楽しげに ー第六楽章ー 歴史に残る意地悪な顔と気楽な散歩 〜アンダンテ、気楽に ー第七楽章ー ザルツブルグからの長い手紙 〜ラルゴ、精神を込めて ー第八楽章ー パリのザルツブルク人 〜モデラート、歌うように ー第九楽章ー オタクでヒキコモリのモーツァルトの子孫とお調子者の金庫破り 〜ラルゲット、決然と ー第十楽章ー ロンドンのザルツブルク人 〜アレグロ、夢見るように ー第十一楽章ー 元彦叔父さんのエスポワールと手紙取り返しミッション 〜プレスト、熱情的に ー第十二楽章ー 素晴らしい食欲とチャーミングな階段小径 〜アンダンティーノ、軽快に ー第十三楽章ー アウクスブルクのパリジャン 〜アダージョ、荘重に ー第十四楽章ー 僕らは語る、手紙は語る 〜テンポ・ジュスト(正しいテンポで) ー第十五楽章ー ザルツブルクのチワワ、パリのチワワ 〜テンポ・ディ・ヴァルス(ワルツのルバートをもったテンポで) ー終曲ー 風と光と音楽と 〜ヴィヴァーチェ、輝かしく  あとがき

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