出版社 : 梓書院
元世界医師会会長 横倉義武先生 認定NPO法人 ロシナンテス代表 川原尚行氏 推薦! 「家で最期を迎えたい」-- その願いを叶えるために、往診医は夜の街を走る。 元外科医・阿倍丈太郎は、メスを置き、在宅医療の現場へと身を投じた。 20年で1000人を超える看取りに立ち会った彼が見つめたのは、死ではなく“生ききる”という瞬間だった。 患者と家族、そして医師自身の心の灯を描く、胸を打つ医療ヒューマンドラマ。 プロローグ 王裕紀氏 第1夜 最初の看取り 第2夜 外科医の涙 第3夜 犬を飼う 第4夜 私を育ててくれた患者さん 第5夜 ある闘士の生涯 第6夜 島の夜 第7夜 悲惨な生 第8夜 一目一万本 第9夜 名犬ピースのこと/生ききる/マイ・フェア・レディ 第10夜 がんばれドリー 第11夜 看取りの家 第12夜 天国へ続く窓 第13夜 天国からの感謝状/逆襲そして生還/夢叶う/別離 エピローグ あとがき
差し伸べられたその手、天使か悪魔かーー? 「会社乗っ取り」の実態を描いた、戦慄の企業防衛サスペンス。 「やっぱり、一流のコンサルタントと言われる人は違うんだね」 創業以来、右肩上がりで業績を伸ばしてきたサン・ビレジは、さらなる成長のためにいくつかの経営課題を抱えていた。そんな折に紹介された、ひとりの敏腕コンサルとの出会いが、会社の運命を大きく狂わせていくーー。
甦る青春の衝動。 駆け抜けろ、春一番。 青春の記憶が、時を超えてよみがえる。 36年前、卒業式の日に鳴らしたクラッカーの音が、再び心を揺さぶる旅路へと導く。京都から新大阪、そして東京へと疾走する中で、彼は過去の恋人サクラとの再会を果たす。 過去と現在、愛と再会が交錯する京都から東京への疾走劇。青春の光と影を追い求めた男が、再び手にしたサクラとの奇跡の瞬間とは? プロローグ サクラ 夢 現 回想 あとがき
死んだら何もかも終わりなのだ。そのことが腑に落ちた。だからこそ、やりたいことはやっておかなければならない。やりたくないことに費やす時間は一秒たりともないのだ。じゃあ、これから先、やりたいこととはなんだ。もっと病院をつくることだ。理想の病院をつくることだ。それをこの目で見届けるまで、簡単に死ぬわけにはいかない(「プロローグ」より)。人は親を選ぶことはできない。しかし、生き方は選べるー。
家族はそれぞれの形・在り方が異なっている。同じものなど存在しないかもしれない。昭和を生きて、著者自身の青年期の葛藤や、老いた両親、兄弟ら家族との確執をつぶさに見つめながら、その心情をユーモアを交えて紡ぎだす。7つの短編。
壱岐島で暮らす、ごくごく普通の人々。しかし、その誰もが語るべき物語を持っている。「医師の家」の運命に翻弄される人と、一家をとりまく人々。フィリピンからやって来た一人の女性の淡い恋の記憶。軍人の父を持つ少女の強く、美しい生き様。島に暮らす人々に残る戦争の記憶…。島の空気、懸命に自分の物語を紡ごうとする人々の力強さ、はかなさ、愛おしさ。すべてが溶け合い、ひとつの歌を紡いでいく。プラダ・フェルトリネッリ賞(プラダ主催・国際文学賞)を受賞した著者、待望のデビュー作!