出版社 : 銀河書籍
古谷太は東京の一流機械企業国盛に採用され、一端の男に為る、大志を抱き上京した。が、彼の配属先は葦の生い茂る河川敷の子会社、セメント版工場で有った。過酷な環境下十年の歳月を経て、国盛東京本社勤務を果たした彼は、大型機械百年の栄光に現を抜かし、新時代の求める小型機械の開発を、疎かにした老企業の断末魔を見る事に為る。機械の国盛の生き残りに命を懸ける専務霜島に、最後の大戦いに挑む古武士の潔さをみた彼は。兄竜介の突然の死を泣き叫ぶ母の願いを振り切って霜島の娘と結婚。霜島を支え不眠不休の古谷の身体に異変が起きる。そんな折、彼は部下に誘われた餃子屋で、古い絵日記帳の絵を見てひどく驚く。霜島の国盛再生策は頓挫し、貸し剥がしを目論む銀行は情け容赦のない国盛の資産売却を実行。分割売却される国盛の資産に多くの企業が群がる。そして、古谷は人生の師と仰ぐ霜島の裏の顔を見る事に為る。
東日本大震災から一年後ーー。大学進学のため、都内の緑豊かな新鷺町(あらさぎちょう)に引っ越した青年・五世太郎(いつよたろう)。着いたばかりの格安アパートで、風変わりな隣人と打ち解けるのも束の間、謎の青年に外から卵を投げつけられる。卵の中には奇妙なメッセージ。好奇心にかられた太郎は、メッセージを解読した後、血の代わりに花が出ている『遺体』のある現場で、謎の青年と再会する。 青年は自らが全知全能の神テスカトリポカであると主張し、人を食べる『星の魔物』を退治してみろと太郎に無茶ぶり。 実はこの町、八百万(やおよろず)の神の了承を得て、アステカの神々が治外法権的に支配する、ちょっぴり危険な空間だったのだ。 星空で、地上で、地下の冥界で、奔放な神々が大暴れし、過去を清算するべく奮闘する。 アステカ神話の『その後』を軸に展開する、崩壊と再起の現代日本ファンタジー。
女性が男性を抱っこ、おんぶ、肩車するという逆の立場である物語です。カテゴリーとして、三人のスポーツウーマン、通勤通学、おんぶRPG、試合おんぶ、ダンジョンも含めます。女性がどういうふうに活躍できるか期待です。 ダオカウーマンはとても強靭な肉体を持ち、男性を持ち上げたり抱えたりして強い女性をイメージするところです。また、男性をおんぶして街中を走ったりするなど身体能力が抜群です。まるでアスリートのような女性で男性に負けない姿を見せます。まさに筋肉女子ともいえるでしょう。
石部魂子教授シリーズ第2弾 オーラを見ることができる石部魂子教授は、夏目漱石の随筆『思い出す事など』に光る言葉が数多くあることに気付く。それは明治43年の夏目漱石からの命をかけたメッセージだった。修善寺の旅館「菊屋」で生死の間にある漱石を救うために、赤龍の模様が入った神通力のある「龍石」を使って、漱石のいる115年前にタイムリープする魂子。漱石を救う事は、自身を救う事でもあると気付く。魂子は次々と現れる神々に、思いも寄らぬ事を言われ自身が何者なのかを考え始める。やがて魂子は、漱石と神々によって自身の秘められた運命と力を知ることになる。石部魂子教授が「龍石」と共に115年前の夏目漱石を救いに行く、異色のスピリチュアルSFミステリー。
*ただ、面白いだけの小説の時代は終わった! 一読三鳥のニュー スタイル エンタメ小説 *小説で知る ワインと自転車のトリセツ*明日、誰かに話したくなるマメ知識満載!*ワイン醸造家で自転車の元世界チャンピオンが、小説を執筆すると、こうなる *エンタメ読んで、ワインと自転車のこと、学べちゃう *あのカヌレって、ワインが、起源・・・?!ワインや自転車に興味がなくたって、楽しめる、繋がってる *動画の時代だ!時代をあと取り(?)・・・、最旧端、パラパラのおまけ付き。*アナログ生成N.I(※)の描く、ワインと自転車が紡ぐ、ヒューマン エンターテインメント物語 *架空の物語であり、自叙伝やドキュメンタリー作品ではありません。実在の個人や団体とは関係がございません。(※N.Iとは、著者のイニシャルです)
大学を舞台として、若者が抱える様々な苦悩を描くスピリチュアル系ミステリー小説。 大学を舞台として、自己肯定感の喪失や家族や友人との問題、健康不安や性自認など、若者が抱える様々な苦悩を事件としてミステリアスに描く。言語学部の教授石部魂子は、学生が書いたわずかな「言葉」に事件解決の手がかりを求め、学生の心をうつし出す学生の「オーラ」を読み解くことで事件を解決へと導く。それぞれの章にはパワースポットの紹介もある異色のスピリチュアル系ミステリー小説。 第1章 祈祷師 第2章 青いオーラの妹 第3章 母の思い出 第4章 愛される自分 第5章 壊された心 第6章 三人の久美 第7章 本当の私 第8章 友だちのミケ 第9章 赤いジャケット 第10章 射幸心
振り込め詐欺と戦い多くの被害者を救済し業界の寵児となった伊藤の幼少期は、父の残した借金で苦難の連続であった。一家心中も考えたと言う母がしたたかに生き抜くのを見て、伊藤も父を反面教師にし、働きながら大学進学、銀行就職を果たし、強靱な精神力で営業成績を上げ、日本一の資金量を誇る歌舞伎町支店に栄転する。しかし、歌舞伎町支店は、銀行とは思えない不祥事とその隠蔽が横行し、行員が次々退職する伏魔殿であった。過酷な環境の中生き残り、さらに栄転を重ねていくが権力闘争に敗れ銀行を去ることになる。ある日、いとこから送られてきた両親の結婚写真を見て、記憶の底に沈めていた父との楽しかった日々を思い起こし、晩年父の過ごした場所を訪問する。そこで家族との再会を望んで真面目に働いていた父の思いを知り、これまで金や能力、強さにこだわって生きてきたが、心の豊かさや優しさを大事にしながら再出発することを決意するのである。