出版社 : KADOKAWA
出会いは10年前。教室の窓から明良が飛ばした紙飛行機を千花がキャッチした。そうして恋に落ち、結婚して、もうすぐ子供が生まれる、はずだった。二人は事故に遭い、気づくと明良は高校生に戻ってしまう。出会ったあの日のちょうど10日前だ。明良は千花を探すうち、過去と同じ日に、同じ出会いをしない限りこの10日間が繰り返され、ループから抜け出せないことに気づく。しかもループごとに、彼女に関する記憶は少しずつ失われてー。
“ひだまりの館”に密かに依頼される魔物絡みの仕事サポートにも慣れ、やりがいさえも感じるようになっていたユンカース。危険な仕事についてザッキのやる気を焚きつけていたある日、その会話を視察に来ていた王女様に聞かれてしまう。しかも王女様は盗賊退治の現場を見たいと貴族達をそそのかし王宮を抜け出して、盗賊達に捕まってしまった!王宮の尊厳を揺るがしかねない事態なうえ、盗賊団は妙に連携がとれていて騎士団ですらも太刀打ちできない可能性がある。そんななか王女救出に選ばれたのは、やはりザッキ達でー!?最強の“技術”を持つアラフィフ勇者パーティと、平凡な青年のレジェンドストーリー第2弾!!
VRMMORPG『リアデイル』のサービス終了時……のさらに200年後の世界で目を覚まし、ハイエルフ"ケーナ"として生きていかなければならなくなった少女"各務桂菜"。 困惑する彼女だったが、この世界で生きる心優しい人々やかつて自らがゲーム内で生み出した子供たちとの出会いを経て、徐々に現実世界『リアデイル』を受け入れていく。 そして、一般常識を学びながら隊商に同行し、辿り着いた北の国ヘルシュペルの王都で彼女の前になんと"ケーナの孫"を名乗るエルフが現れてーー!? 200年後から始まるエルフの伝説、第2弾!! WEB連載版から新規エピソードの大幅加筆、キャラクター設定資料に加え、書籍版だけの特別短編『新たなる日々』を収録!
海賊船弁天丸が突然消息を絶った。茉莉香とチアキ、そして白凰女学院ヨット部の女子たちはふたたびオデット2世号に乗りこんだ。一二〇年前からの通信筒を受け取った茉莉香は再びタイムスリップ!?
涼宮ハルヒは、あの頃、 非日常を想像していた僕らのifなのだ。 ーーハライチ 岩井勇気 (巻末エッセイより) 無事に進級を遂げた俺の背後席には、相変わらず涼宮ハルヒが鎮座していた。 古泉曰く、春休み最終日に中学時代の俺の友人・佐々木に出会ってから閉鎖空間の出現頻度が高まっているらしい。 そしてとある土曜日の朝、SOS団と待ち合わせ中の俺の前に佐々木が再び現れたわけだが、その両脇に随伴していた二人の少女が問題だった。 それは二月に朝比奈さんを攫った誘拐犯と正体不明の謎女で……!?
佐々木を中心にしたSOS団もどきとのいさかいもさることながら、ハルヒによるSOS団入団試験を突破する一年生が現れた。雑用係を押しつける相手ができたことに喜ぶキョンだがーー!? 解説・大森望
「何事もないのが一番いい。そのためならどんなこともする」 日本の誇る情報機関。 その組織には、名前すらないーー。 ただ、便宜上「イトウ家」と呼ばれる。 平和にまどろむ日本が一日も長く続くように戦う無名の戦士、いや猟犬たち。 今日も情報と軽武装を頼りに、国内外の”邪魔者”を騙し、操り、脅し、殺す。 「好き好んでこんなことをしてると思うなよ、ニッポン人」 日本人でもないのに、猟犬に不本意ながらなった男がいた。--良心をすり減らして生きてきた男の今日の仕事は? 軍事小説の新境地を拓いた著者が贈る、最もリアルなスパイアクション!! 第一話 日常 第二話 “親子” 第三話 調停 第四話 教育 第五話 狩猟 解説 北上次郎
ナチス政権下のドイツ、ハンブルク。軍需会社経営者である父を持つ、15歳の少女エディが熱狂しているのは、敵性音楽の“スウィング”だ。歌い踊り、天才的な即興に驚嘆する。ゲシュタポの手入れを逃れるのもお手のものだ。だが音楽に彩られた日々にも、戦況の悪化が不穏な影を落とし始める…。権力と暴力に蹂躙されながらも、自分らしく生きようと闘う人々の姿を、ジャズのナンバーとともに描きあげる、魂を震わせる物語。
新米巫女の貞彩蓮(ていさいれん)は、 景国の祭祀を司る貞家の一人娘なのに 霊力は未熟で、宮廷の華やかな儀式には参加させてもらえず、 言いつけられるのは街で起きた霊的な事件の調査ばかり。 その日も護衛の皇甫珪(こうほけい)と宦官殺人事件を調べていると、 美貌の第三公子・騎遼と出会う。 なぜか騎遼に気に入られた彩蓮は、 宮廷の後継者争いに巻き込まれていき……!?
売れない作家の大久保のもとに、大学からの腐れ縁で、今は新聞記者の関が訪ねてきた。「怖がり役」として、怪談集めを手伝ってほしいという。嫌々ながら協力することになった大久保だが、先々で出遭ったのは、なぜか顔を思い出せない美しい婦人や、夜な夜な持ち主に近づいて来る市松人形など、哀しい人間の“業”にからめとられた、あやかし達だったー。西へ東へ、帝都に潜む怪異を集める、腐れ縁コンビのあやかし巡り!
昭和39年、東北の小さな町。叔父が月賦でカラーテレビを買い、民子も家族も大興奮。学校では憧れの夏美のグループに誘われ天にも昇る思いだったが、クラスで爪弾きにされているるみ子の存在が気になっていた。彼女が東京に転校する日、「友だち」だと言われ、民子は思わず涙をこぼす。顔なじみの町内に起きる、悲喜こもごもな出来事。テレビの映像は東京オリンピックの開会式。時代が変わっても懐かしい「昭和お茶の間」物語。
小江戸川越の喫茶店『くろき』。スタッフはイケメン揃いだが、その正体は猫! 毒舌美青年(黒猫)の店長ポウに、副店長の胡桃(人間)は翻弄される日々。家具店の広報室で編集者としても働く胡桃は、会社の〈カフェ経営〉に協力することに。社運を懸けたこの新事業、失敗すれば広報室がなくなって胡桃もクビ!? さらに、喫茶店オーナーからも、突然閉店の提案が……。2つの職を同時に失う胡桃のピンチに、猫たちが立ち上がる!
2020年、研究者の工藤賢は死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。モデルは美貌のゲームクリエイター、水科晴。晴は“ゾンビを撃ち殺す”ゲームのなかで、自らを標的にすることで自殺していた。人工知能の完成に向け調べていくうちに、工藤は彼女に共鳴し、惹かれていく。晴に“雨”という恋人がいたことを突き止めるが、何者かから調査を止めなければ殺す、という脅迫を受けてーー。極上のミステリ×珠玉の恋愛小説! 第36回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
「そうですね。その河童がーー誰かと云うことです」 「河童が誰かって、中禅寺さんあんた」 小山田は顔を顰めた。 昭和29年、夏。 複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。 3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。 第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るがーー。 山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。 百鬼夜行シリーズ待望の長編!
双貌塔イゼルマに住まう至高の美を持つ黄金姫・白銀姫のお披露目に、エルメロイII世の義妹であるライネスも参加することとなった。三大貴族、冠位の魔術師、魔術と美、幻想と陰謀とが交錯する第二幕開演。
怪異収集家の准教授・高槻彰良と、その助手で嘘を聞き分ける大学生・深町尚哉のもとに、「学校の怪談」の調査依頼が舞い込んできた! どうやら、町の小学校で「コックリさんの呪い」なる噂があるらしい。児童たちは、コックリさんが教室のロッカーに棲み付いたと信じており、 PTAを巻き込んだ騒ぎになっているようだ。噂の真相を2人は見抜けるか……?--「学校には何かがいる」 大学は文化祭の季節。周囲が浮き立つなか、尚哉は自分の特異な能力のせいで、誰とも打ち解けられずに孤独を感じる。 ある日、ひどく熱を出し寝込んだ尚哉。回復し、文化祭に参加したところ、自分の耳に異変が起こっていることに気づき動揺する……。 そんなさなか、有名女優から、スタジオに現れた幽霊の調査依頼が舞い込んで!? 尚哉に起こった異変とは?--「スタジオの幽霊」 高槻と尚哉のもとに、あるサラリーマンの男性が相談にやってきた。聞けば、高齢の両親が、近所に住む少女を「まな様」と呼び崇めているのだという。 お守りとして両親が飾っている「まな様」の描いた絵は、どこか奇妙だった……。 高槻と尚哉、そして友人の警官・佐々倉は、調査のため奥多摩に出向く。そこで彼らが見た真実とは。--「奇跡の子供」 尚哉の耳に異変!? 高槻の過去が語られる!? 目が離せない驚きの第2巻!!! 読まない手はない! ハマる人続出。今、売れに売れています! イラスト/鈴木次郎 第一章 学校には何かがいる 第二章 スタジオの幽霊 第三章 奇跡の子供
遅めの桜が咲き始め、ようやく春が訪れた北海道。お互いの思いを再確認した千春とユウだったが、千春の帰任期限は刻一刻と迫っていた。このまま札幌で転職してユウとずっと一緒に暮らすか、それとも遠距離恋愛か。自分が本当にやりたいことは何か悩む千春に、ユウがお弁当に込めたメッセージとは? そして最終的に千春が選んだ生き方は? 北海道の旬の幸がたっぷり味わえる、ほっこりお弁当ものがたり第5弾!
グルメ界隈で噂の店、 歌舞伎町にある「美食亭グストー」を訪れた大学生の一条刀馬は、 悪魔のような料理長・荒神羊一にはめられて 地下の特別室「怪食亭グストー」で下働きをすることになる。 真珠を作る牡蠣に、昭和の美食家が書き遺した幻の熟成肉、 思い出の味通りのすっぽんのスープと、 店に来る客のオーダーは一風変わったものばかり。 彼らの注文と、その裏に隠された秘密に向き合ううちに、刀馬は荒神の過去に迫るーー。
不老不死の一族の末裔としてただひとり強大な力を受け継ぎ、現代の都会でひっそりと暮らす御先(みさき)の前に同じ力を持つ青年・四(よん)が現れた。彼らは性別を持たず、治癒能力があり老いることもない。少女のような外見のまま150年以上の時を過ごす御先は、自分の体質を恐れ逃げるように生きてきた四と行動を共にするうちに、自らが過去に里で犯した罪と向き合いはじめる。 「わたしは誰かを愛せるのか」。時代を超えた、愛と命の物語。