1988年9月22日発売
埋もれた青春 懐しの名画ミステリー埋もれた青春 懐しの名画ミステリー
16歳の香里は友だちから、TVドラマ“ガラスの家”をみているか、ときかれる。登場人物が香里の家族とそっくりだというのである…。ドラマと実在の家庭で起こる事件が同時進行する「理由なき反抗」。妻の身代わりとなって、刑務所に入った男。20年ぶりに出所してみれば、そこはまるで別世界のように驚くことばかりであった。当の妻は事業に精をだして金持ちになっていたし、娘は刑務所の体験を手記にして雑誌に載せるといって、あっけらかんとしていた…。戸惑う男の心理を映しだす「埋もれた青春」。いずれもゆるやかな恐怖を包み込みながら、ユーモアとサスペンスに満ちあふれた“懐かしの名画ミステリー”5編を収録。
杜の都殺人事件杜の都殺人事件
青葉繁る杜の都ー仙台。そこで偶然見つけた妻の写真。一緒に写っていたのは、夫の知らない謎の男…。そして、その謎の男の死を知った夫は、妻の過去に疑問を持ち始めるー。一方、父の跡を継ぎ、青葉城址の伊達政宗像の前で観光客の写真を撮る美人カメラマン池野真理子。彼女は、父の事故死に不審を抱いていた。この二つの事件が一つに重なりあった時…。事件は意外な方向へ展開していく。東京ー仙台間を舞台にくりひろげられる、トラベルミステリー。
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