1989年5月22日発売
水曜日が怖い水曜日が怖い
新妻梶浦沙知子は怯えていた。この1カ月、毎週水曜日の晩に都内で放火事件が発生し、その日に限って夫の清彦が深夜、蒼い顔で帰宅するのだ。放火現場はすべて清彦が独身時代に住んでいた、沙知子にも馴じみの深い場所だ。〈夫は放火犯か?〉疑惑に取り憑かれた沙知子に追討ちをかけるように、清彦の知人が相次いで殺された…。そんな折、沙知子は清彦から木曽路への旅に誘われた。〈私は夫に殺される!〉恐怖に苦悩する沙知子だったが…。名手が書下ろしたミステリーの傑作。
古都の殺人古都の殺人
「あなたには死相が見える。自ら死に赴く者を救えば、あなたも救われる」京都を訪れた折、占い師から告げられた予言どおり、氷川隆也は、相模湖で身投げした絶世美女を救った。やがて彼女を愛し始めた氷川は、悪妻京子の殺害を企てたが、計画は失敗に終わった。ところがその後、京子は大阪・道頓堀で何者かに毒殺された。だが、隆也をはじめ、殺害動機を持つ者たちには鉄壁のアリバイがあった…。古都の四季を背景に、驚くべきトリックを駆使して描く本格推理の傑作。
ブルーダイヤと子連れ探偵団ブルーダイヤと子連れ探偵団
「ブルーダイヤはどこだ!」ある夜、ソープ嬢藤木美輪は、2人組の男に襲われた。失踪した美輪の兄が、強奪した50億のダイヤを独り占めしたという。半信半疑の美輪は、兄の一人娘良を預けてある探偵緒形に、ダイヤ探しを依頼。緒形は恋人の短大生温子、元警官でオカマの未宇と調査を開始した。マセチビ天使・良に振り回される大人たち。やがて、ダイヤを狙うもう1つの影が浮かび上がり、ついに殺人事件が発生した…。人気女流が書き下ろした傑作ユーモア推理。
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