1990年1月22日発売
梓川清流の殺意梓川清流の殺意
旅行作家茶屋次郎は、取材で訪れた信州梓川で殺人事件に巻き込まれた。現地を案内すると言った浅沼瑞恵が、早朝、梓川の岸辺で何者かに絞殺されたのだ。だが第一発見者である茶屋は、地元の豊科署に嫌疑をかけられ、その疑いを晴らすべく独自で事件の真相解決に乗り出した。瑞恵の知人小口多津子の協力を得て、やがて茶屋は浅沼家の意外な過去を探りあてた。なんと瑞恵の父は十二年前、祖父は三十年前に梓川で水死していたのである。一つの殺人と二つの水死-これは単なる偶然なのか?山岳ミステリーの名手が梓川を舞台に深まる謎を追う書下ろし旅情推理“川シリーズ”の第一弾!
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