1990年10月22日発売
制圧攻撃機(ブルドッグ)出撃す制圧攻撃機(ブルドッグ)出撃す
国際麻薬組織が市民多数を人質にし、政府が押収した六十億円のコカイン返還を要求してきた。返答期限は40時間後。窮地に陥った首相は極秘混成チーム外務省領事作戦部〈F2〉の出動を決断した。F2最大の武器は、ロッキードAC-130輸送機を制圧攻撃機に改造した通称《ブルドッグ》である。飛鳥亮機長ら曲者揃いの乗組員とF2の紅一点、大蔵省審理官歩巳麗子は、八丈島西方に浮かぶ敵の要塞島=緑魔島へ向けて飛び立つが、作戦はなぜか敵に察知されていた。果たして人質救出作戦は成攻するのか?待ち受ける傭兵集団の反撃は?軍事サスペンスの俊英が新境地を切り拓く白熱の冒険アクション!
北上川殺人夜曲北上川殺人夜曲
「日本の名川探訪」で北上川を訪れた旅行作家茶屋次郎は、花巻温泉に宿を取ったが、翌朝目覚めて仰天した。彼の布団の中に血まみれの若い女性の刺殺死体があったのだ。当然、警察からは疑われ、茶屋は潔白を証明するべく独自で事件解明に乗り出したが、その直後、平泉に近い北上川から乳房を抉られた美女の溺死体が上がった。やがて二人の被害後は知己であったことが判明、さらに彼女らと愛人関係にあった中年男性が浮上したが、彼は一年前に何者かに殺されていた…。はたして真犯人は?茶屋は、なぜ事件に巻き込まれたのか?山岳ミステリーの旗手が、二重三重の謎を旅情豊かに描く書下ろし本格推理“川シリーズ”第二弾。
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