1993年5月7日発売
警察界ー'チャンピオン刑事'の事件簿警察界ー'チャンピオン刑事'の事件簿
警視総監賞31回、指名手配検拳47件ー。すご腕の元警視庁刑事が書き下ろしたホンモノ警察小説。刑事のありのままの生態を描く。主人公の南郷大介は“チャンピオン”の異名をとる警視庁刑事。上背はたいしてないのに、立った姿は仁王のようだ。ちょっと厳つい顔も、見ようによっちゃ、筋モンそのもの。そんな南郷が、休む間もなく起こる殺人や強盗事件に全力ダッシュする。
テレビ広告界テレビ広告界
「モチモチ、モチモチっと…」。バスルームでふざけて、私は麗子の乳房を揉んだ。「いまやってるSの切り餅CMでしょう?…まったく、ろくなこと考えないんだから…」。麗子は笑っていたが、私には嬉しいことがあった。彼女は、正確に銘柄を覚えている。『振り向かないで〜』『黒は強いぞ!』など、電通の名物ディレクターとして数々の名作CMを生んだ著者が、CM制作の苦悩と喜びを、業界への熱い思いを込めて描きあげた異色小説。
ライターの話ライターの話
一度仕事をしくじると編集者からゴミ同然に捨てられる雑誌ライター。かけだしとはいえライター北野弘に要求される取材内容は厳しい。棚ぼたなどあろうはずもなく、必死にスキャンダルを追いかける。その過程で彼は、特集記事の仕掛け、スクープの裏側、取材もなしに平然と記事を書く不良ライターの存在を知る。一度は出版社にほされた北町だが、懸命にライターの道を歩んでいく。ライターの心情と機微を現役ライターが描いた体験小説。
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