1993年8月23日発売
凶獣捜査線凶獣捜査線
茶川市は清水と焼津の中間にある人口五万の中都市である。真矢裕司は茶川署刑事課強行犯係の刑事だが、強盗殺人放火の凶悪事件の発生を報らせる電話でたたき起こされた。被害者は有名絵画の収集家夫婦で、金庫からは三百万円が紛失していた。犯罪の世界にもある種の波動があるのか、月齢によって発生数が増加するという。頭痛止めの睡眠薬をのんで疲れた体に熱いシャワーを浴びて、柔道三段、剣道二段の肉体を整えて現場に直行した。酸鼻な死体を前にして、真矢は不吉な予感にさいなまれる…。狂気の犯罪深層を暴く衝撃作。
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