2001年12月19日発売
完四郎広目手控完四郎広目手控
香治完四郎。旗本の次男でお玉が池の千葉道場の目録まで進んでいる。しかし、今は竹光を腰に古本屋「藤由」の居候だ。藤由こと藤岡屋由蔵は「広目屋」もやっている。巷の噂を売り買いする、今で言えば広告代理店。完四郎と藤由が組んで幕末の江戸の噂や怪事を解いていく。文を書くのは仮名垣魯文。絵を描くのは浮世絵師・一恵斎芳幾。変格捕物帖の新シリーズ。
小説二宮金次郎小説二宮金次郎
人の中に徳がある。土の中に徳がある。厳しい人生経験から生まれた、独自の仕法で、小田原藩名家を再興した二宮金次郎。その才能を藩主・大久保忠真に見込まれた彼は、荒廃した桜町復興という、大事業を引き受けるのだった。-大地と共に生きた静かなる革命家・二宮金次郎の人生を掘り起こした感動巨篇。全一冊・決定版。
かかし長屋かかし長屋
棟梁に褒められ有頂天になる大工、盗賊としての過去を隠した扇職人、対人恐怖症で五千石を棒に振った旗本の次男坊、玉の輿に乗る娘など、この江戸下町の長屋にはさまざまな人たちが暮らす。そして彼らを助ける証源寺の住職忍専。ふりかかる事件にも自分たちの知恵で切り抜けていく。そんな長屋住人たちを闊達な筆で描きだす人情時代小説。第六回柴田錬三郎賞受賞作。
ドラゴンフライドラゴンフライ
OLからホステスへ。失恋をきっかけに「銀座」に足を踏み入れたリュウ。競争。嫉妬。いじめ。女たちの愛と野望が渦巻く世界で、しだいに「銀座の女」になっていくリュウが見たものは。著者初の長編小説。
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