2001年2月23日発売
紙婚式紙婚式
一緒に暮らして十年、こぎれいなマンションに住み、互いの生活に干渉せず、家計も別々。傍目には羨ましがられる夫婦関係は、夫の何気ない一言で砕けた。結婚のなかで手探りしあう男女の機微を描いた短篇集。
はちまん(上)はちまん(上)
八幡神社を巡歴していた老人が、秋田で非業の死を遂げた。平凡な日々と訣別し、残された時間で全国を旅する老人は何を希求していたのか。浅見光彦とともに50年の歳月を経てこの国のあり方を問い直す推理巨編。
はちまん(下)はちまん(下)
敗戦の絶望的な状況のなか、愛すべきもの、信ずべきもののために散った命。戦争の傷痕と被害者である老人の閉ざされた半世紀を追う浅見の前で、老人の遺志を享け継いだ若い婚約者たちをさらなる悲劇が襲う。
PREV1NEXT