2007年9月10日発売
十津川警部二つの「金印」の謎十津川警部二つの「金印」の謎
首のない他殺体が東京で発見、直後、京都、福岡でも同様の事件が起こった。現場には「正義之国王」という署名と、国宝「金印」の朱印の押された死刑宣告文が遺されていた。凄惨な連続殺人と「金印」につながりは?捜査に乗り出した十津川は、三つめの朱印が史書にしか記されていない女王卑弥呼の「もう一つの金印」であることを知る。本物か?古代史学界が騒然となる中、実物を発見したと主張する謎の団体「アドベンチャー・ジャパン」が、幹部の一人を連続殺人の犯人として告発した…。長編推理小説。
イチゴミルク ビターデイズイチゴミルク ビターデイズ
ごく平凡な8畳ワンルームがわたしのお城。携帯ゲーム機の中で飼っている柴犬が同居人。しがないOL3年目。先輩のお小言と香水の悪臭を毎日食らい、人員整理によりリストラ寸前。腐れ縁の元カレがときどき生活費を無心にやってくる。これが憧れと希望を胸に地方から上京してきたわたしの東京生活の、なれの果て。そんなある日、高校時代の親友であり魔性の美少女であり、“強盗殺人犯”-鞠子が、3千万の札束と紫色のちっちゃい下着をトランクに詰めてわたしのマンションに転がり込んできた。17歳の“わたし”と24歳の“わたし”の日々が交錯する、青春のビフォー&アフターストーリー。
ちゃちゃの城ちゃちゃの城
戦国の徒花として散った「お市の方」の無念を、難攻不落の名城大阪城を手に入れることで晴らそうとした「ちゃちゃ」。淀と秀吉が思い描きつゆと消えた幻の夢とは…。激動の時代を生きる女の宿命を流麗な筆致で描き出した歴史浪漫。
孤独な獅子孤独な獅子
企業買収を目論み光に集まる黒い蛾と、妖しい鱗粉を撒き散らす夜の蝶が交錯する銀座の夜。企業の興亡にも男女の愛にも定められた宿命がある。その運命の激流に飲み込まれながら、一人の男としての生き様を貫こうとする若き主人公のもの悲しいまでも甘く切なく壮絶な物語。
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