2008年1月12日発売
藩医 宮坂涼庵〔小学館文庫〕藩医 宮坂涼庵〔小学館文庫〕
若い頃秋川藩の城勤めをしていたゆみえは、宮坂涼庵の要請で藩の跡継ぎ・松剛丸の診察に共に出かけたが、追い返される。松剛丸は毒を盛られており、その背後には藩を我がものにしようとする家老遠藤源右衛門がいた。領民に救荒植物の知識を普及させようとしている宮坂の志に共感したゆみえは、母譲りの医術を活かして協力するようになる。宮坂に対する締め付けが厳しくなり、遠藤の陰謀もさらに明らかになって、二人は藩のために立ち上がる。薬草や医学を取り上げながら、権力争いを描いた、著者初の時代小説がいよいよ文庫化。
奈緒子奈緒子
長崎県波切島。奈緒子はその島で、走ることが大好きな少年・雄介と出会った。しかし、船で沖へ出た日、誤って海に転落した彼女を助けようとして雄介の父が命を落とす。「父ちゃんを返せ!」雄介から詰め寄られ、奈緒子はずっと罪の意識に苦しんでいた。それから六年ー。再会した雄介は、“日本海の疾風”と呼ばれ、高校陸上界のトップランナーになっていた。雄介の走る姿を見ているだけで、奈緒子の胸は高鳴り、熱くなる。伝説の駅伝コミック『奈緒子』原作の映画を完全ノベライズ化!青春の痛みと汗をタスキにして、奈緒子と雄介、ふたりの時間が再び動き出す。
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