2011年3月14日発売
わかれ道わかれ道
幼いころ、二人の兄とわかれ盗賊の頭領になった男。半年前から引き込み役を入れた東両国の太物問屋を襲うが、そこには下の兄がおり、町方たちが待ち伏せていた。上方が本店の江戸店の主にまで出世した次兄の人柄に惹かれ、手下が裏切ったのだ。賊を一網打尽にした北町奉行所定町廻り同心・神岡茂平は思う、百姓が嫌になり、上州渋川村から逃げるように江戸に出てきて紆余曲折の末、武士の養嗣子となった己と比べ、頭領の昔のわかれ道が、もし違っていたら…。江戸情緒溢れる人情時代小説。
佐之介ぶらり道中(箱根峠の虎次郎)佐之介ぶらり道中(箱根峠の虎次郎)
亡き友の遺志を継ぎ、東海道を江戸へと向かう佐之介は人助けや悪人退治をしながら、そして女たちからの甘い誘惑とも戦いながら、ようやく箱根にたどり着く。しかし、峠への急峻な坂道で、謎の刺客たちに襲われ、打ち負かすも深手を負い、意識を失う。気がつくと、腹に包帯が巻かれ、どこかで見たような若い女がいて…。甘い顔立ちの優男ながら、天下無双の遣い手、春山佐之介の大活躍を描く、ますます快調のシリーズ第二弾。
ラブ・ゲーム改訂版ラブ・ゲーム改訂版
スポーツ新聞文化部長会の旅行で韓国を訪問した有木進太郎。朝鮮半島の南北の接点である板門店は見ておく必要があるという大義名分でツアーに参加したが、一行にはジャーナリストとしての使命感より、口外できない密かな楽しみが目的にあった。市内見学をそこそこに切り上げた有木は、ソウルの妓生パーティで21歳の可愛い女性と知り合い、悦楽の一夜を共にする。しかし、献身的なサービスを気に入った有木は、ソウル滞在中ずっと彼女と過ごすことに…。
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