2013年10月1日発売
「あなたはSNSについてどう思いますか?」街頭インタビューで異論を呈した今光。お盆休みで混雑した駅のホームから、何者かに押されて落ちかけた。その後も次々に迫る危険、事件の意外な黒幕とはーー!?
ある女子校で起こる“不思議で残酷な出来事”を描く3つの連作短編集。「この学校には魔女が棲んでいて、どんな願いごとも一つだけ叶えてくれる」という噂。絵空事と思っていた生徒の前に、ある日魔女を名乗る女性が現れて…。第2回ポプラ社小説新人賞・特別賞受賞作。
ご隠居は、元「伝説の大泥棒」!? 得意ワザ(?)を活かし、商店街の事件を解決! 舞台は、さびれつつある、地方都市によくある小さな商店街「花咲小路商店街」。 主人公の亜弥は、両親が始めた小ぢんまりした英語塾を継いで講師をしている。 既に隠居している父は、日本に帰化したイギリス人なのだが、 その実、若い頃は美術品を中心とする泥棒として名を馳せていた人物。 商店街で起こる事件をその手腕で解決していくのだが、亜弥は気が気ではなくてーー。 トラブルを描いてもどこかやさしい、著者ならではの持ち味が存分に味わえる、じんわり心温まるエンターテインメント。
10月12日(土)より、全国公開の映画「おしん」(出演:濱田ここね、上戸彩、稲垣吾郎、泉ピン子ほか)。 明治34年の山形県。小作農の父・作造と母・ふじの三女として生まれたおしん。家が貧しく、その日の食事にも事欠くありさまのため、米一俵と引き換えに、おしんは材木問屋へ子守奉公へ出されることに……。社会現象にもなったテレビドラマの金字塔の映画化作品をノベライズ。
夏風邪がもとで体調を崩し、ご主人様である妖魔・司野とともに山間の小さな宿で静養するハメになった正路。ようやく回復してきた頃、正倉院から二つの宝物が盗まれるという事件が…。どうやらそれには宿敵カギロイが絡んでいるらしいと判明した夜、正路を手酷く抱いた司野は、「決して俺を捜すな」の言葉を残して姿を消した。役立たずな自分を責める正路。だが、どうしても司野の傍に行きたくて…。
両親を亡くし、兄の朝陽は裕福な家に引き取られ、弟の昴は養子という名の下働き以下の扱いを受けていた。いつか会える日を願っていた二人が再会したのは、花街にある春香楼…互いに幸せに暮らしていると思っていたが、朝陽はその身を堕とし男遊女に、昴は用心棒を生業としていた。離れていた空白の年月が兄弟の絆を更に強くし、そして二人を禁忌の愛へと誘っていく。深まりゆく愛…だが新たな試練が朝陽と昴を襲い…。
日本の復興に命をかけた日蓮の思想と生涯が、わかりやすく読める! 災害や戦乱が相次ぎ、民衆が不幸な生を強いられるのはなぜか。 その答えを仏の教えの真髄に求めた時、念仏信仰に支配された社会体制にいどむ日蓮の、たったひとりの戦いが始まった。 自分の信じる正道──法華経至上主義にもとづく宗教・社会改革の提言、『立正安国論』とともに。 異端者として弾圧されながらも命がけで民衆の幸福を願った、誰より強くやさしい男・日蓮。 その生涯と思想を、どんな本より読みやすく。
太古の噴火が湖をつくり、流れが生まれ、その先に人が町を作った…。十和田湖・奥入瀬渓流・十和田市に魅了された作家たちによる、地誌とフィクションが融合する新たな試み。複数の時が重なる青森の土地を気鋭の作家たちがめぐる物語をつむぐ。