2013年9月21日発売
今日も日暮里今日も日暮里
昭和38年、東京・日暮里。いつでも味噌汁の匂いが漂い、さまざまな工場からプレス機の音があふれるにぎやかな街。そんな日暮里に、シゲオが住むアパート“鈴木荘”があった。家族四人で住む二階の四畳半の部屋は、水道も台所もない。でも笑い声だけは、いつでもその部屋からあふれ出ていた。隣に越してきたおかまの夫婦、お父さんと行った寄席、初恋に友情、はじめて出演したテレビ、受験勉強…。いつしかシゲオの夢は“お笑い芸人”へ。
アリス殺しアリス殺し
“不思議の国”の住人たちが、殺されていく。どれだけ注意深く読んでも、この真相は見抜けない。10万部突破『大きな森の小さな密室』の鬼才が放つ現実と悪夢を往還する“アリス”の奇怪な冒険譚。
戯作・誕生殺人事件戯作・誕生殺人事件
青山から北関東のとある町へ移住した牧薩次(ポテト)とキリコ(スーパー)夫婦。亡き義父の願いから高齢出産を決意したキリコは、地元の女子中学生・美祢に住み込みで手伝いをしてもらうことにする。やがて臨月間近の秋祭のさなか、キリコに謎の原稿が手渡される。助産師の息子の書いたミステリ作品らしい。それが、キリコたちに新たな事件をもたらすことになろうとはー。大きなお腹をかかえて難事件に挑むキリコと薩次、そしておなじみのキャストで贈る、シリーズ最終巻。「犯人は読者だ!」の衝撃作『仮題・中学殺人事件』から40年を経て、ついに迎えるフィナーレ!
無花果の実のなるころに無花果の実のなるころに
お蔦さんは僕のおばあちゃんだ。もと芸者でいまでも粋なお蔦さんは、面倒くさがりなのに何かと人に頼られる人気者だ。そんな祖母と僕は神楽坂で暮らしているけれど、幼なじみが蹴とばし魔として捕まったり、ご近所衆が振り込め詐欺に遭ったり、ふたり暮らしの日々はいつも騒がしい。神楽坂界隈で起こる事件をお蔦さんが痛快に解決する!あたたかな人情と情緒あふれる作品集。
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