2014年3月18日発売
東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのため、上野駅に降り立った。そして男は彷徨い続ける、生者と死者が共存するこの国をー。構想から十二年、柳美里が福島県に生まれた一人の男の生涯を通じて“日本”を描く、新境地!
撮り続ける女、盗り続ける男。ある日、奈緒のもたらした一通の遺書が、みつるとみゆきを出会わせた。みゆきに惹かれるみつるは、彼女から全てを盗もうとするのだが…。(「盗まれた遺書」)。表題作「盗まれた遺書」他、仙替学驚愕のデビュー作「中国の拷問」(第19回早稲田文学新人賞受賞作)、さらには“みゆき”のパラレルワールドというべき三編を収録。
残された時間はあと僅かー。シェルタが強大な力を持ち、秘されて育てられた理由ーそれは、命と引き換えに世界を滅亡から救うためだった…!その残酷な運命を知ったカルフとソティラスは、やり場のない怒りを抱えつつ、シェルタを生かす道を必死に探し回る。だがそんな中、世界各地に滅びの予兆が現れて…。シェルタを救うか、世界を救うか。正解のない問いに、悩み、苦しみ、それでもやがて、それぞれの答えにたどり着く。秘された姫と二人の貴人、命がけの愛と選択。果たして最後に残るのはー?愛と選択のファンタスティック・サーガ、完結!
200万部超えのベストセラー「夢をかなえるゾウ」の水野敬也と動画サイトで300万回以上の再生数を誇ったパラパラ漫画「振り子」やNHK朝ドラ「あまちゃん」のアニメーションの作者鉄拳がタッグを組んだ。「夢」はずっと僕のそばにいた。けれど、いつまでも「夢」を追うのが辛くなった僕は、ある日彼を捨てたー。老いた主人公がひとり病室で横たわるとき、捨てたはずの「夢」が戻ってくる。「夢」に励まされ、主人公が最期に書き上げた一通の手紙とは?動き出しそうになめらかなモノクロの絵と、静かな余韻を残す物語。読む人によって、それぞれが違う感動を味わえるしっとり泣けてほんわか温かくなれる、珠玉の一冊です。