2015年3月8日発売
嘘嘘
息子を事故で亡くした絵本作家の千紗子。長年、父・孝蔵とは絶縁状態にあったが、認知症を発症したため、田舎に戻って介護をすることに。父との葛藤と息子の死に対する自責の念にとらわれる千紗子は、事故によって記憶を失った少年の身体に虐待の跡を見つけ、自分の子供として育てることを決意する。「嘘」から始まった暮らしではあるものの、少年と千紗子、孝蔵の三人は、幸せなひとときを過ごす。しかし、徐々に破局の足音が近づいてきて……。 切なさが弾ける衝撃の結末ーー気鋭のミステリ作家が描く、感動の家族小説。
顔のない幽霊顔のない幽霊
“泣き虫”で知られる物書き同心の小田桐左近は、浜町河岸で出会った「顔のない幽霊」が気になって仕方がない。そんな彼のもとに、寄洲へ若い女性の死体が流れ着いた件について余計な詮索をしないよう、上席与力が釘を刺しにきた。不信感を抱く左近だったが、そこに作事奉行の道楽息子が何者かに襲われる事件も起こり…。“人情&痛快”の泣き虫同心シリーズ第二弾。
白骨温泉殺人事件白骨温泉殺人事件
温泉宿の露天風呂にスーツ姿の男の変死体!?-亡くなった男と一緒に宿泊していたのは、前の晩、吹雪で立ち往生していたところを、警視庁捜査一課のエリート警部・夏目大介が、助けた女だった。しかし、事件発生後、女は忽然と姿を消してしまう。一方、ベテラン警部・志垣も、奇しくも、同じ宿を訪れ…。期せずして同じ事件に関わることになった二人の刑事が、推理の末に辿り着いた哀しい真実とは。
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