2015年7月4日発売
カレイドスコープの箱庭カレイドスコープの箱庭
閉鎖を免れた東城大学医学部付属病院。相変わらず病院長の手足となって働く“愚痴”外来・田口医師への今回の依頼は、誤診疑惑の調査。検体取り違えか診断ミスかー。国際会議開催の準備に向け米国出張も控えるなか、田口は厚労省の役人・白鳥とともに再び調査に乗り出す。「バチスタ」シリーズ真の最終章!豪華特典として書き下ろしエッセイ「放言日記」と桜宮市年表&作品相関図も収録。
ドッグカフェ・ワンノアール(凛とシルビーの謎解き幽霊譚)ドッグカフェ・ワンノアール(凛とシルビーの謎解き幽霊譚)
『ドッグカフェ・ワンノアール』に勤める森川凛は、幽霊が見えるという能力を持つ。カフェの前に捨てられていた仔犬を育てることにした凛は、シルビーと名づけたその犬も死者が見えることがわかる。その能力を生かして、凛とシルビーはカフェの周囲で起こる不思議な事件を次々と解決していくが、そのカフェにはある大きな秘密があったー。幽霊が見えるカフェ店員と看板犬のコンビが活躍する連作短編ミステリー。
朝霧朝霧
昭和五十年代の始めの頃、田宮正造は大学を卒業して通勤を始めた。毎朝乗る満員電車に最近の映画のヒロインに似た短大生に一目惚れをしてしまう。 その女子大生の名前も住所もわからないが週に三度同じ車両で会う。なかなか話す機会のない中、彼女の友人たちとの会話から桜井弘子だと判明する。 好みの男優のコンサートのチケットにラブレターを入れて、気持ちを伝えようとするが天の悪戯か? やがて二十年の歳月が流れて四十五歳の正造が見た現実は? 人は会わずに話さずに何年思い続けられるのだろう? 淡い恋心の青年の恋と愛、ストーキングと恋愛は紙一重の存在か?
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