2015年8月3日発売
立花宗茂立花宗茂
武勇にすぐれ、戦では天才的な巧妙さを発揮した立花宗茂。戦国乱世には、武勇を誇る英雄豪傑ならば幾人も出たが、そのなかにあって彼をひときわ際立たせたのは、その心術の高朗さにあった。極めて清潔にすぎる宗茂の人柄を見事に描きだした「立花宗茂」をはじめ、素材を九州にとった全十一篇を収録する至極の短篇集。
杉原千畝杉原千畝
人としてやるべきことをやるー本国外務省の方針に背き、リトアニアに逃れてきたユダヤ人のために、日本通過ビザを発給した杉原千畝。そして託されたその命のバトンを受け継いだ4人の男達の勇気ある行動…。本書は、第二次世界大戦の戦況を織り交ぜながら、のちに「日本のシンドラー」と呼ばれる杉原と、それぞれの立場で信念を貫き通した男達の生き様をドラマチックに描く。
海のまほろば海のまほろば
昭和28年、西暦1953年の夏。三方を海に包まれた美しい港町で、船乗りを夢見る若者が老いた提督に出会った。かつて神と呼ばれた、戦艦「大和」の艦長、森下信衞だった。ある日、元GHQの大学教授が、面談を求めてきた。人道に対する罪について、証言を取りたいという。誇りを胸に、森下の最後の戦いが始まる。巨艦とともに戦い続けた提督の生涯を描く海軍闘将伝。
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