2016年11月7日発売
師匠!師匠!
小言、失敗、荷物持ち。憧れ惚れた師匠だもの。ついていきます、どこまでもー。大学の講師を頼まれた師匠についていったキャンパスで、師匠が狙っていた女子大生から好意を寄せられて…(「講師混同」)。病を抱える師匠のお供で雪国へ。高座の翌朝、師匠がいない!?意外な場所で佇む師匠が見つめていたものとは?(「すず女の涙」)。師匠に振り回される若手噺家の悲哀を織り交ぜつつ、師弟の情を描いた短篇五席。
神々の悪戯神々の悪戯
この世には我々の知らない世界が多数存在する。 安田美千代は今年六十六歳で初老を迎える。結婚相手は、若い時に惚れて惚れて一緒に成ったイケメンの男。 この男は仕事もしないで浮気をするぐーたら亭主で、早々に子供二人を連れて離婚、スナック夢を経営して、子育てをするが最近は人生の反省が多く、今度生まれ変わったらの言葉が多い。 天上界の画老童子がこれを聞いて望みを叶え様と、美千代はある日突然亡くなってしまう。 同じく釜江勝弘も毎晩酒を飲んで寂しい生活、子供と嫁に逃げられて毎晩愚痴の悪い酒。 ある日、画老童子の同僚安芸津童子が二人でゲームをして勝った方が、五日間の仕事を助ける賭けを始めて、勝弘と美千代を使った人生ゲームを始める。 ある日突然亡くなった二人と周りの人々の混乱、あの世と現世の狭間で幽霊と成って彷徨う二人の、コミカルに生まれ変わる様を描く異色作。
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