2017年3月16日発売
崩壊目前の世界。精神科医であるレヴィア=バリーゾールのもとに、とある人物がネメシス=スドウを連れて訪ねてくる。呆然自失で会話もままならないネメシスの過去を知るため、レヴィアは特殊能力「転身」を使い、ネメシスの人生を追体験することになって…。大罪シリーズ第七弾のテーマは“復讐”!“憤怒”の悪魔と契約した女性の壮絶な人生が描かれるー悪ノPノベルシリーズ最新作。
警視庁捜査二課の警部補・西澤は、ある汚職事件を追っていた。捜査がやや行き詰まりを見せる中、上司から“土管”という捜査方法を教えられる。その“土管”を駆使し、捜査対象者に迫る西澤。だがその裏で、警察官を監視する監察が動いていた(「土管」)。-横領や詐欺を担当する捜査二課を舞台に、警察捜査と犯罪の真相を描いた「ナンバー」シリーズ第2弾。ラストの“ひねり”を読み逃すな。
就職活動で全敗し、家業のおむすび屋を手伝うことになった結。実家の商売に子供の頃からコンプレックスを抱いてきた結だが、おむすび作りに実直に向き合う両親の姿を目の当たりにし、気持ちに変化が訪れる。「結」という名前に込められた、亡き祖母の想いも前途を温かく照らしだすー。一人の青年の新たな出発を描いた成長物語。
時は戦国、本能寺の変から八年が過ぎた天正一八年。関東一の色里、無界の里に関東髑髏党が襲来した。里にかくまわれていた沙霧を狙う髑髏党の前に、客の捨之介や無界の主・蘭兵衛らが立ちはだかる。じつは、捨之介と蘭兵衛、髑髏党を率いる天魔王には深い縁があったー。戦国末期、信長の亡霊と無頼の徒の死闘を描いた『劇団☆新感線』代表作、小説版。
「もうひとりで、こっそりと泣いたりせんでね」。福岡県・那珂川通りの『なごみ亭』は、金曜日の夜にだけ現れる不思議な屋台。店に選ばれた人間しか訪れることのできないこの屋台でアルバイトする大学生・浩平は、あやかし達の世界へとますます深く足を踏み入れていく。悩みを抱えた人間とやさしいあやかし達の心が、おいしい料理によって重なり合う。胸温まる大人気シリーズ第2弾!
東京の大学病院で働いていた比嘉篤は、父親の診療所を継ぐために8年ぶりに沖縄に帰った。患者は元気なおばぁだけ、という毎日に辟易としていたある日、診療所に朱色の髪をした裸足の子供がやって来た。子供は篤のことを知っているようだが、篤に記憶はない。診療所に入り浸っている謎の青年・宮城獅道は、その子は庭の枯れかけたカジュマルの木に棲む精霊・キジムナーだと言うがー南の島の神様や精霊たちとの交流を描いた、心温まる物語。
国家が国民の就職先を一元的に管理する近未来の日本。失業率は大きく改善したものの、国民は職業選択の自由を失った。そんなある日、山田康太は緊張した面持ちで卒業式に出席していた。これから、自身の就職先が決定するためだ。調理師の仕事を希望する康太。しかし、まさかのブラック企業の営業職に決まってしまいー。就活・転職が禁止された世の中で、ブラック企業から脱出できるのか!?働く人ならみんな共感必至の人生応援ドラマ!
大手広告代理店「北急エージェンシー」のCMディレクター・佐々木賢治は、直属の上司が社内の派閥争いに巻き込まれ、失脚したことで、いきなり地方の営業職に飛ばされてしまう。慣れない土地と仕事に苦闘する佐々木だったが、本社総務課の今泉真美と肉体関係を結んだのをキッカケに、敵対する社内の重要人物や、取引先の重鎮の下半身事情を把握。その情報を武器にハニートラップを仕込み、捲土重来を期す。書き下ろし立身出世エロス。
愛坂桃太郎と芸者の珠子・桃子母娘が住む「かわうそ長屋」に、またもや妙な住人が入ってきた。いつも旅人の恰好をして近隣の宿屋へ出かけていくのだが、そこには泊まらずに、夜になると長屋へ帰ってくるのだ。薬の行商でもしているのか?どうにも気になった桃太郎が身辺を探ると、宿屋で商売をしている気配すらないという。いったい、そいつは何者なのか。大人気シリーズ第七弾!
将軍家の肝煎りで、日の本一の剣客を決める御上覧試合の開催が決まった。主君真興の推挙を受け、湯瀬直之進は予選が行われる駿州沼里の地を踏んだが、城下を押し込みの一団が跳梁していた。その探索に乗り出そうとした矢先、直之進の前に尾張柳生の遣い手が現れる。果たして直之進は故郷に平穏を取り戻し、上野寛永寺で行われる本戦出場を果たせるのか!?人気書き下ろしシリーズ第三十六弾。
中年の侍に向けられた追っ手の視線ー。脱藩した男を討つよう命じられた勝岡藩士速水又八郎を、同藩の目付衆が付け回していた。だがその存在に気付きながらも、人目を忍んで雑司ヶ谷鬼子母神傍の百姓家の様子を窺う速水。上意討ちの命を帯びた速水が百姓家に住む指物師を見張るのは何故なのか、そして速水を付け回す目付衆の目的とは!?南町奉行所与力の結城半蔵は、上意討ちの裏に隠された真相を探り始める。時代小説の名手が放つ、好評シリーズ第三弾。
麹町の裏小路で干物とめし、酒しか出さぬ店「いろは屋」を営む八雲兼四郎。寡黙な兼四郎はかつて凄腕の遣い手として鳴らしていたが、ある事情から剣を封印していた。しかし、思わぬ巡り合わせから町奉行所の手の届かぬところで跋扈する無法者を討つ“浪人奉行”に。己の苦い過去と決別すべく、兼四郎は再び刀を握るー。どこまでも強く、どこまでも凄まじい傑作剣戟シリーズ、ここに誕生!超期待の第一弾。
新次郎が榊原家に養子に入ってから、はや二年。榊原家の年間収入が年々減っていることを祖父の源兵衛から責められ、挙げ句の果てには「儲けが減った分、利子をつけて、あと百日で七百二十八両を用立てろ」と厳命されてしまう。許嫁のお松に泣きつくも、色よい返事はもらえずに落ち込む新次郎だが、そんな折、旧友と再会し、「銭が確実に倍になる、とっておきの儲け話」を打ち明けられる。話題沸騰のシリーズ第四弾!