2019年11月6日発売
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アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてやってきたアイ。 内戦、テロ、地震、貧困……世界には悲しいニュースがあふれている。 なのに、自分は恵まれた生活を送っている。 そのことを思うと、アイはなんだか苦しくなるが、どうしたらいいかわからない。 けれど、やがてアイは、親友と出会い、愛する人と家族になり、ひとりの女性として自らの手で扉を開けるーー たとえ理解できなくても、愛することはできる。 世界を変えられないとしても、想うことはできる。 西加奈子の渾身の叫びに、深く心を揺さぶられる長編小説。 累計21万部!巻末に又吉直樹氏との対談を収録 残酷な現実に対抗する力を、この優しくて強靭な物語が、与えてくれました。--又吉直樹 読み終わった後も、ずっと感動に浸っていました。なんてすごいんだろう。この小説は、この世界に絶対に存在しなければならない。--中村文則
湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 上弦の巻湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 上弦の巻
<内容紹介> 湯島天神坂にある隠れ宿・如月庵。絶品料理に舌鼓を打って風呂に入れば、旅の疲れも浮世の憂さもきれいに消えると噂だ。 ある日、非凡な記憶力で如月庵を支えてきた下足番の樅助が、客の名前を思い出せなくなってしまいーー。 温かくて元気が出るお江戸人情シリーズ第3弾! <プロフィール> 中島久枝 東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業。フードライターとして活躍中。『日乃出が走る』で第3回ポプラ社小説新人賞の特別賞を受賞しデビュー。著作に「日本橋牡丹堂 菓子ばなし」「一膳めし屋丸九」シリーズなどがあり、両シリーズで第一回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞。