2019年4月1日発売
父は戦乱を終結させた異世界の王だと教えられて育った枢は、ある日、異世界で目覚め、騎士ルースに助けられる。だが母から聞いていた物語とは様子が違い、戦は終わっておらず、王国は滅亡寸前。そして父王はまだ子供だった。どうやら三十年ほど時を遡ってしまったらしい。歴史が変わることを危惧した枢は、両親が出会い己が生まれる未来、なにより愛するルースのために、国を勝利に導く決意をする。ルースもまた枢を「命に代えて護る」と忠誠を誓うがー?
城下町にある酒場の息子リュートは、感情による涙が魔石になるという秘密があった。魔石は国力を左右する貴重な石。そんな重要な秘密を、店の常連で「守銭奴」で有名な王国騎士副団長のアドヴァルドに知られてしまう。「今日から俺のためにいっぱい泣いてもらう」。秘密と引き替えに婚約者(!?)にされてしまったリュートは、初夜からあの手この手で泣かされてしまい…!?
東雲早希と恋人同士になり、浮かれていたところをいきなり誘拐された明日葉進也。彼を誘拐した「時の魔女王」は、できそこないの魔女だった早希がブルームレースで大活躍していることを問題視し、次の試合で負けたら引退するよう命令してくる。実力を証明するため、進也と早希は由緒ある公式戦「関東城西鉄道杯」への出場を決めるが、その裏には魔女王どうしの暗闘があった。「鉄道杯」には「時の魔女王」を目の敵にする「戦の魔女王」の一族がおおぜい参加するというのだがー。完全アウェイのこの試合、進也と早希の真の実力が姿を見せる!!
旧友マルクの行方を追うザガンだが、街では“アーシエル・イメーラ”という祭に向けて浮かれた空気が漂っていた。どうやらそのお祭りは、大切な人にプレゼントを送るイベントとのこと。祭りに出遅れて右往左往するザガンとバルバロス、脳天気にも遊びにくるステラとアルシエラ。そしてなぜか黒猫の姿になってしまった黒花。彼女は何者かに追われており、どうやらこの事件もまた“魔王”が関わっている様子でー。大人気ラブコメファンタジー絶好調の第8巻!
クリスティーナ王女の護衛を引き受けたことで、シャルル率いるベルトラム王国軍との戦闘を余儀なくされたリオ。そこで圧倒的な強さを発揮した彼は、シャルルを捕虜とすることに成功する。その後、無事ガルアーク王国へと到着したリオを待っていたのは、「なに、お前の実力を見込んでちと頼みがあってな」「と、仰いますと?」「俺と模擬戦をしてくれないか?」勇者坂田からの思いがけない模擬戦の申し入れでー!?