2019年7月13日発売
「トップリーグ」とは、総理大臣や官房長官、与党幹部に食い込んだごく一部の記者を指すー大和新聞の松岡は、入社一五年目にして政治部へ異動、またたく間にトップリーグ入りを果たした。一方、松岡と同期入社だった酒井は週刊誌のエース記者として活躍している。そんな酒井が「都内の埋め立て地で発見された一億五千万円」の真相を追ううちに、昭和史に残る一大疑獄事件が浮かび上がってきて…。各紙誌で大絶賛され、続々重版された「官邸」の最大のタブーを抉る問題作、熱望の文庫化。
この街の権力者、久納義正の元に一本の連絡が入った。その相手は亡くなった戦友の息子、野本精一だった。野本は金の無心をした上に、ブラディ・ドールのオーナー・川中良一に命を狙われているという。今は亡き戦友の息子を守るべく久納は、「ソルティ」と呼ばれる若月真一郎に野本を守るよう命じる。絶望、愛憎、欲望ー。様々な想いが交錯する中、ハードボイルド小説の最高峰がついに終焉の時を迎える。シリーズ第十八弾!!
夏休み。鉄道好きで“スーパーおおぞら”に憧れる僕は、ある日出会った男性に小樽の鉄道博物館へ連れて行ってもらえることに。最高の夏になると信じていたのに、こんな大ごとになるなんてー。生活安全課の小島百合は、老舗店で万引きした男子小学生を補導した。署に連れて行くも少年に逃げられてしまう。一方、刑事課の佐伯宏一は園芸店窃盗犯を追っていた。盗まれたのは爆薬の材料にもなる化学肥料の袋。二つの事件は交錯し、思わぬ方向へ動き出す。北海道警察シリーズ第八弾。
「あの“火を生む鏡”、とんでもない代物じゃないですか!」京都北山のブックカフェで働く香坂真澄は、片思い相手の新聞記者・榎本克也が、事故死した日に誰かとの電話していた通話を忘れられずにいた。そんな折、ド派手な僧侶・志田芳信がカフェへとやって来るー。榎本の死には、古代豪族・賀茂氏が残した謎の古代鏡が絡んでいる?天皇の先導役だったという賀茂氏の姿と古代鏡を追い求める内に二人は秘されていた血の縁を暴いてしまい…。破戒僧にして名探偵・志田の活躍を描く、古代ミステリー第二弾!
町絵師の子として育った諒は、京狩野家の絵師・五代目狩野永博の許へ弟子入りをする。諒の才能に惚れこんだ永博は自分の娘・音衣と結婚させ婿養子として迎えた。京狩野家の六代目絵師として邁進していたが、妻との関係が冷めていくうちに、諒を兄と慕う幼馴染みの夜湖といつしか男女の関係になっていたー。一方で、「豊臣家の宝」とも呼ばれ、岩絵具にすると深い群青色を出すといわれた幻の輝石「らぴす瑠璃」が京狩野家に密かに伝えられているという噂を耳にする。「絵師とは何ぞや」。その答えを求め続ける男たちと、様々な思惑の中で苦悩する女たちを描いた、書き下ろし時代小説。
「日替わり、牛スジ麻婆」「韓国風海苔巻き、初登場!」「定番の鰯のカレー揚げ」「締めは、茶がゆか親子丼」…姑の一子と嫁の二三、通いの万里の三人で営む「はじめ食堂」は常連客でいつも賑やか。そんなある日のランチタイム、お客の様子が、どうもおかしい。馴染みのOLの一人が、そっと耳うちしてくれた。「ネットにはじめ食堂の悪口がー」あることないこと、ネットに大量投稿されているという…。家庭的な美味しい料理とたっぷりの人情で、大人気の「食堂のおばちゃん」シリーズ、第六弾、ますます絶好調!
不遇の死を迎えた男が、生まれ変わった先で目にしたのはーかつてプレイしていたVRMMOに酷似した世界だった。だが、その世界の住人たちは基本的なスキルすらもまともに扱えていなかった。最下級職業「ノービス」だったエルドは、ゲームで得たテクニックと知識で瞬く間に周囲を凌駕。さらには、この世界では存在すら知られていない「賢者」へと転職を遂げ、最高峰の知識と力を併せ持った最強の存在へと成り上がっていく。この世界でも最高ランクの女冒険者ミーリアにノウハウを授け、名実ともにさらなる高みに上り詰めていくエルドだったが、彼らの前に大陸さえも滅ぼす災厄『天壊の雷龍』が降臨するー!!!「賢者が最強職と呼ばれる理由ーそれを見せるときが来た」最高峰の知識と最強の力を持つ主人公の快進撃は、誰にも止められないー!!!
「単刀直入に言うよ。僕を放っておいてくれない?」 かつて最強の賢者だった男は、転生によって6歳の少年エディに生まれ変わった。 前世の記憶を引き継ぎ、前世以上の力を手に入れたエディだったが、ひとつの決意をする。 --今回の人生では、最強賢者として注目されるのではなく、日陰の道を歩もうと。 「なんでだろ、魔王倒せちゃったみたい。てへ」 魔王をワンパンしてしまった過去は闇に葬り、普通の6歳児として暮らすため王立学院に入学するエディ。 もちろん魔王亡き後、闇の支配者として君臨したことは隠したままでーー。 「面倒なことになりそうだったら、すぐにこの座は降りるから!!」