2019年9月4日発売
「春高バレー」も、ついに準々決勝が開戦!県予選でも本大会でも、出場するすべての高校の3年生たちは“負ければ引退”が当たり前。そんな「卒業」を間近に控えた彼らが、大会前後に抱いていたそれぞれの想いとは…!?
画眉丸と佐切が神仙郷上陸前に遭遇した敵とは!?弔兵衛・桐馬兄弟はいかにして盗賊の首領となったのか!?神仙郷上陸直後、杠はいかにして牧耶を殺害したのか!?道場時代、典坐が士遠を師と仰ぐようになった理由とは!?命がけの仙薬探しに挑む者たちの知られざる過去が今明かされる!!生死を悟る忍法浪漫活劇、初小説ー!!
法医学者の宗像隆一郎は、明智小五郎と並ぶ名探偵としても知られていた。復讐のために一家の命を奪うという脅迫状が届いた実業家の川手庄太郎は、宗像博士に相談する。宗像は捜査に乗り出すが、助手の木島が毒殺されてしまう。川手邸では娘たちが消息を絶ち、殺人者のさらなる魔手が迫ってきて…。現場に残された特殊な三重渦状紋の指紋、また一家に隠されてきた秘密とは?明智も加わり犯人の謎に挑んでいく。ほか「モノグラム」収録。
築地に奇妙な西洋館が建っていた。正方形の敷地を対角線で半分に割り、建物も中央のエレベーターを境に分割されている。付近の人々に“三角館”と呼ばれるその屋敷を、二軒の住宅としてそれぞれの家族と暮らしているのは双子の老人蛭峰兄弟。遺言により、二人のうち長く生きた方が家督を継ぎ巨万の富を相続することになっていた。雪の日の深夜に鳴り響く銃声。警視庁の名探偵といわれる篠警部が捜査にあたるなか、第二の事件が起き…。ほか「地獄風景」収録。
新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。