2020年11月7日発売
伊達女伊達女
心に鬼を棲まわせた“独眼竜”伊達政宗の周囲には、かくも、たくましく、そしてたおやかな女性たちがいたーー。 我が子に毒を盛ったとされる母・義姫、影ながら政宗を支え続けた妻・愛姫、片倉小十郎の姉で政宗を育てた喜多、松平忠輝に嫁いだ娘・五郎八姫、そして真田信繁(幸村)の娘・阿梅……伊達の女性を主人公にした連作短編集。 母・義姫ーー毒を盛ったのは母だと疑っておいでなのでしょう 妻・愛姫ーー濡れ衣を着せられたまま、殿が平気でおられるとは思いませなんだ 保姆・片倉喜多ーー本当のことを言ってはならぬ。言えば、政宗の心は折れる 娘・五郎八姫ーー私は優しくなどありませんぬ。父・政宗を気に掛ける母を見て育ちましたゆえ 真田家・阿梅ーー黙っていたこと、ご容赦くださいませ。ですが、お知りにならぬほうがよかったのです 伊達政宗の言動等から生まれたとされる「伊達男」。伊達といえば、男ぶりばかりが注目されるが、実は女性こそが素晴らしかった! 各短編で描かれる五人の女性の生きざまを通して、伊達政宗の真の姿も浮かび上がってくる。 『会津執権の栄誉』で直木賞にノミネートされた著者、新境地の最新刊。
びこうずびこうず
「世界を救うのはおれしかいない!」。尋常ならざるほどの強烈な「思い込み」の強さをもつ後藤誉。ある人物の生まれ変わりだと“確信”したときからその人生の歯車は壊れるほど強烈に回りだし…。妄想かドキュメントか。実際に起こったカタストロフィとともに、アートの力、思い込みの力を描き切った感動作。日本を代表する放送作家にして天才クリエイター、渾身の処女小説。
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