2020年2月18日発売
下町の居酒屋にかかってきた1本の電話ー。二十三年ぶりにオメガ・エージェントの極秘ミッション「コベナント」が発動され、スパイ小説好きの俺は、元凄腕エージェントの白川老人と行動を共にするはめになる。オメガの復活を阻止しようと、敵対するアルファ・エージェントの殺し屋たちが次々と俺たちに襲いかかる。だが、何かがおかしい。裏切り者は誰か?誰が味方で誰が敵なのか、誰にもわからない。そして、裏切られた裏切り者とは…!?007になりたい俺と時代遅れの老兵たちが繰り広げる、決死の大作戦!!サスペンス巨編。
ルーズベルト大統領には秘策があった。チェスター・W・ニミッツの起用とニューディール政策による真珠湾の復旧だ。太平洋艦隊長官に就任したニミッツは、その期待に応えて真珠湾の早期復旧を成し遂げる!そしてニミッツは反撃の機会を虎視眈々と窺い、まずは東京空襲を敢行、サンゴ海でも帝国海軍に痛撃を喰らわせる。いっぽう帝国陸海軍は南方資源地帯を次々と攻略、山本の眼はいよいよミッドウェイへ向けられた。しかし暗号解読でこれを察知したニミッツは、全空母を動員して、山本五十六にひと泡吹かせようともくろんでいた。新型レーダー搭載の「大和」は味方空母を救えるのか!?ミッドウェイ沖で大海戦が生起する!
令和も十年以上が過ぎたころ、世界は大きく変貌していた。アメリカの財政難と米中緊張緩和は在日米軍の段階的縮小を招き、ついに日米同盟は解消された。日本は新たな国家像を模索していくなか、東アジアが激震する。台湾でクーデターが勃発し、その首謀者が引き込む格好で、新たに樹立された中華連邦なる組織に、中国軍の精鋭が組み込まれた。中華連邦は自らの地位確立と安定確保を目的として、日本やフィリピンへ触手を伸ばす。世界のパワー・バランスが崩れ、東アジアに戦火があがる。日本は、空母型護衛艦八隻、イージス護衛艦八隻から成る令和の八八艦隊を発足し、この危機に立ち向かうのだが…。