2020年6月15日発売
スクリプターとはーー 映画の制作現場において、撮影シーンの様子や内容、物語の繋ぎなどを管理する役目である。記録とも呼ばれる。 監督のおれは、スクリプターの真野(まの)韻(ひびき)と初めて組んで撮影を行っていた。 「つながりません」が口癖だと聞いていたが、この女は見どころがありそうだ。 韻の実姉である主演の日乃万里加(ひのまりか)の演技力が素晴らしい。順調に撮影が進んでいたがーー(第1章「火種」) 俳優の土岐田(ときた)将(まさる)は、しばらく台湾の映画界に身を置くため、 現在付き合っている女性・朋奈(ともな)との関係を終わりにしようとしていた。 そして今日、二人で最後のディナーを楽しんでいると、朋奈がナイフを取り出してきてーー(第2章「ぼくが殺した女」) 『教場』の著者・長岡弘樹が贈る珠玉の連作短編。 映画業界騒然! スクリプター事件簿の登場!
古代カルタゴの英雄ハンニバルは、敗北に絶望し、毒杯を飲んで死んだーはずだった。しかしなぜか、若き日の自分に転生してしまった!?ハンニバルは驚きとともに数奇な運命を受けいれ、イベリアの国力を高めて、再び強大なローマに立ち向かおうと挑戦する。彼は、持ち前の頭脳と『前世』の記憶を駆使し、心強い仲間とともに1度目の人生とは比較にならないほどイベリアを発展させた。ハンニバルは、いよいよローマと、そして憎きスキピオと対決する…!
日本人の記憶を持つ異世界の兵士。オークの棍棒に殴られ、前世の記憶を取り戻し、混乱しながらも、戦乱の世を生きていく。自分の存在感の無さを活かして。前世と今世の不遇を振り払うように。 男爵家三男からの上級貴族へ。 軽い領地運営と、特殊なペット。
この世界では12歳になると人々は女神より才能を授かる。 主人公のリヴェルは皮肉にも【努力】という才能を授かった。 特筆した点は無く、他の才能と違って成長補正も無い。ただ努力に耐えられるだけの才能だったため、周りから馬鹿にされてしまう。 だがリヴェルだけは【努力】に可能性を見出していた。 なぜならリヴェルは《英知》という知りたい情報を手に入れるスキルを生まれ持っていたからだ。 【努力】の才能とスキル《英知》を使って、リヴェルは規格外の努力を始める。 これは、努力の天才が一気に最強への階段を駆け上がりながら、数々の強敵を打ち倒す物語である。