2024年11月5日発売
営業二課の赤星たちは、訪問先で出会った里長と向かった王都で、森の種族に蔓延する流行病騒動を鮮やかに解決する。しかし、それを機に催された食事会で、部下の黄瀬が国王に突然見初められてしまい……一方赤星は、気づいたらテイムしていた森の種族の娘、チャルルスを仲間に迎えるが、なぜかシロノは不機嫌そう。そんな中、赤星は日本にいる母が重い病で入院したことを知らされる。異世界から母を心配する赤星がとった起死回生の行動とは? 営業課長の異世界奮闘記、第2弾! プロローグ アンティパストに歩き出し/第一章 プリモアットは森の中/第二章 セコンドピアットな出会い/第三章 コントルノは魔女の手で/第四章 フォルマッジョ待ち詫びて/第五章 ドルチェな騒動に大忙し/
冒険者になる夢を持つアウセルが授かったのは、泡を出すだけの貧弱なスキル。 夢を諦めずに泡の洗浄力を活かして清掃員として働いていると、泡の特性を強化することを思いつく。 硬化した泡に包まれれば鉄壁の防御に! さらに破裂させて攻撃したり、弾力で衝撃を吸収したりと泡を使って危険な希少モンスターとも渡り合う! 王国最強の一人である少女を師匠にして、アウセルは泡を自由自在に操りながら冒険者として成り上がっていく!
イケメン竜騎士に囲まれ、もふもふな竜をモフり倒す平和な毎日を送っていたサヤに、 ある日「森へ行け」との神託が下る。 いざ森に足を踏み入れると、不思議な穴に転げ落ちてしまいーー 新たなるもふもふに遭遇! しかも尻尾を振って懐かれた!? さらにベビー竜も加わって辺境のお城でお世話三昧、もふもふ&にぎやかさ大増量! て、そういえば神託って何だったんです? お疲れアラサーのイージー&ハッピー異世界ライフ、第二章! 【魔法のiらんど大賞2022小説大賞受賞作!】
真実を見抜き、罪を償わせる。 たった、それだけ。それだけのことが、なぜこんなにも難しいーー? マンションの一室で発生したある殺人事件の現場に向かった、県警捜査一課の和泉。 そこで出会った女性警官・瀬良の第一印象は、簡単に言えば「最悪」だった。 しかし、上の命令で瀬良とタッグを組み殺人事件を捜査することになり、 和泉は彼女の類い稀な観察力を知ることになる。 二人の懸命な捜査により、事件のかたちは徐々に輪郭を現していくが、 待ち受けていたのは「正しい刑罰」の在り方を問う、予想外の真相だったーー。 和泉と瀬良が立ち向かった最初の事件「イージー・ケース」ほか、 事件に関する証言を頑なに拒み続ける容疑者の謎を追う「ノー・リプライ」、 解決の糸口が見えない誘拐事件を描く書き下ろし中編「ホワイト・ポートレイト」を収録。 心揺さぶる結末に息を呑む、圧巻の警察ミステリー! 【著者略歴】 本多孝好 (ほんだ・たかよし) 1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。 1994年「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞。1999年同作を収録した『MISSING』で単行本デビュー。「このミステリーがすごい! 2000年版」でトップ10入りするなどの高い評価を得て一躍脚光を浴びる。 著書に『MOMENT』『WILL』『MEMORY』『FINE DAYS』『真夜中の五分前』『正義のミカタ I'm a loser』『チェーン・ポイズン』『at Home』『ストレイヤーズ・クロニクル』『Good old boys』『dele』『アフター・サイレンス』などがある。
【災害シミュレーション小説の第一人者の集大成!】 【推薦コメント続々!】 ●地球科学の最新予測がふんだんに盛り込まれ、必ず来る激甚災害がリアルにイメージできる! 鎌田浩毅 (地球科学者・京都大学名誉教授) ●破滅的な大惨事を描くリアルな予測小説であり、政治家の的確な判断と行動力を描く優れた政治小説だ。 池上冬樹 (文芸評論家) ●その日は近い。生き残りたければ、これを読め! 解答はすべてここにある。 郷原宏 (文芸評論家) 202×年7月。 長年危惧されていた南海トラフ巨大地震が発生し、日本列島の太平洋岸は壊滅状態に。 若き環境大臣・早乙女美来は、特に被害が大きかった愛知へ向かった。 名古屋では、地元IT企業「ネクスト・アース」がAI技術を駆使して開発した〈エイド〉によって、迅速な行方不明者の捜索と救助、避難所運営がおこなわれていた。 追い打ちをかけるように東京直下型地震が発生。 さらに8月には、過去最大級の大型台風が首都圏を襲う。 東京のビル群は崩れ落ち、閣僚の大半が亡くなり、緊急事態に対応するため美来が史上最年少で総理大臣に抜擢される。 しかし、絶望的な状況で、ついには富士山噴火の予兆が見え始め…… 初の女性総理・早乙女は、ネクスト・アースのCEO・利根崎に協力を仰ぎながら、日本最大の危機に立ち向かう。 崩壊に向かう日本を救うことが出来るのかーー。 【著者略歴】 高嶋 哲夫 (たかしま・てつお) 1949年岡山県生まれ。慶應義塾大学工学部卒業、同大学院修士課程修了。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。79年、日本原子力学会技術賞を受賞。 94年「メルトダウン」で第1回小説現代推理新人賞、99年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞。 他に『ミッドナイト イーグル』『M8 エムエイト』『TSUNAMI 津波』『原発クライシス』『東京大洪水』『首都感染』『富士山噴火』「沖縄コンフィデンシャル」シリーズなど著書多数。
「悪いがトリシア、このパーティを抜けてもらいたい」幼馴染みの剣士イーグルにそう宣告された回復師のトリシア。男1女2のパーティだし、魔術師のアネッタが匂わせてたし、そりゃそうだよね…。と薄々察していたトリシアは、慰謝料代わりにパーティ預金を全額受け取り、「いつまでも冒険者で食ってけない以上しょーがない」と気持ちを切り替え、かねてからの夢を叶えるため冒険者の街エディンビアを目指す。彼女の夢とはー「長期滞在者向けの貸し部屋を経営して、安全に不労所得で暮らしていくこと!」だって前世はブラック企業勤めで大変でツラくて本当に(ry 心配で同行してくれることになった腐れ縁のS級冒険者ルーク、そして自分だけの秘密のスキル“リセット”とともに、トリシアの新生活が幕を開ける!
成人すると神様から特別なギフトが与えられる世界で、【収納】ギフトを授かり、冒険者として活動していたアベル。しかし、ある日パーティメンバーの一人が、アベルの収納スキルを上回ったマジックバックを手に入れたことで、パーティを追放されてしまう。 失意のどん底にいたアベルだったが、アベルに憧れて危険な職業である冒険者になった姪・クロエのサポートを姉に懇願され、再び冒険者としてクロエのパーティに加入する。そしてクロエたちと活動していく中で、戦闘では役立たずだと思っていた【収納】ギフトの新たなスキルを発見しーー!?
[商品について] ーマンションは、世の中の縮図だー マンション管理士を務める北山のもとには、今日も頭を悩ませるトラブルが次々と舞い込む。独裁的な理事長体制には嫌気が差していたものの、いざ輪番制になると役員の就任を拒否する住民たち。自身の出世のためには今すぐマンションの大規模修繕工事を遂行したいはずなのに、なぜか急に「工事に関する議案は一旦取り下げたい」と言い出す管理会社フロントの男。理想のマンションを語るのに、どういうわけか吉見百穴の話を始める相談者……。マンションを取り巻くあれやこれやに懸命に立ち向かうマンション管理士、北山を主人公にした短編集、待望の第5弾が登場! [目次] 一 輪番制の幻想 二 僧源信母の手紙 三 シンギュラリティ 四 無為自然 五 小樽運河 著者略歴 [担当からのコメント] 私たちの生活に欠かせない三大要素、衣食住の「住」に大きく関わるマンションですが、そこで巻き起こるさまざまなトラブルやドラマが描かれた短編集です。マンションに住んでいる方、管理人や清掃員など、マンションに関係する仕事をしている方にとっては、面白くてためになること間違いなしの1冊です。 [著者略歴] 庵名路久(あんな・みちひさ) 1953年 宮城県仙台市出身。本名・船山弘美。 1977年 東北大学法学部卒業。 囲碁研究家。 北海道庁勤務後、作家活動に入る。
仏敵デーヴァダッタ、バラモン教の六師外道との対話に尽くされるブッダの根本思想。宇宙と自我の同一、アラーヤ識などブッダの思索の奥義を窮める積年の労作。 この作品はわたしにとって最後の長篇となるだろう。(…)高校生の時に最初の作品を『文藝』誌に掲載していただいたことから始まって、それから六十年近い年月にわたって小説を書き続けてきた。書くことはわたしの生業ではあったが、同時につねに探究していたのは言葉の限界と、その限界を超えたところにある一種の存在論のごときものであった。人生の最後にその存在論というテーマと向き合えたことに、静かな達成感を覚えている。--「あとがき」より