小説むすび | 2025年12月10日発売

2025年12月10日発売

spring another seasonspring another season

著者

恩田陸

出版社

筑摩書房

発売日

2025年12月10日 発売

恩田陸の新たな代表作・バレエ小説『spring』への熱いアンコールに応えた待望のスピンオフ刊行! “けれど今、こうして僕らは一緒に踊っている。戦っている。 互いを理解するために、対話するために。 二人の神に近づくために。” シリーズ累計11万部! 2025年本屋大賞にノミネートされた傑作バレエ小説『spring』。 本編では描ききれなかった秘められし舞台裏に加えて、深津、ヴァネッサ、ハッサン、フランツ、そして萬春自身はもちろん、永遠の師匠ジャン・ジャメやエリック・リシャールの教師コンビ、ロシア留学を果たした滝澤美潮など様々なキャラクターたちの気になる過去と未来を描く全12章の小説集。 中編「石の花」ほかたっぷりの書き下ろし&『spring』刊行時に期間限定で公開された幻の一篇「反省と改善」をはじめ、これまでに明かされた『spring』のストーリーを余すことなく完全収録。 1 H. H.邸におけるチャリティー・ディナー・パーティ 2 私の青空  3 反省と改善  4 夜明けの光  5 眠りの森  6 DANCE in Matisse 7 梅の木、桜、林檎の木 8 砂金採り 9 石の花 10 プレパラシオン XI 新芸術監督へのインタビュー XII すべての山に登れ

十五年の石化から目覚めた元王女は、夫と娘から溺愛される十五年の石化から目覚めた元王女は、夫と娘から溺愛される

王太子である異母兄に嫌われ、王宮を離れて修道院の司祭として働くラプラディア王国第一王女カミラ。ある日、自身を慕ってくれる異母妹に、婚約者として平民の少年騎士、ルクレツィオを紹介される。年も近く、お似合いで仲の良い様子の二人を祝福していたカミラだったが、父である国王が崩御し横暴な兄が即位した途端、異母妹とルクレツィオは婚約破棄させられる。挙句、カミラにはルクレツィオとの結婚の命令が下った。 カミラは、ルクレツィオは美しい妹ではなくて八つも年上の自分と結婚せざるを得ない上、自分が兄に嫌われているせいであたえられるはずだった爵位の格が落ちてしまったと気に病み、自然とルクレツィオとの距離が離れてしまう。ルクレツィオがあまり多くを語らないことや王族と平民の感覚の違いなどもあり、きちんとした交流もできないまま結婚生活もぎこちないものに。 白い結婚での離縁で彼を解放することを考えるカミラだったが、ルクレツィオが二年の遠征へ赴くこととなり、出発前夜二人は結ばれることになる。 そしてその一夜で、カミラは娘ディアドラを授かった。 懐妊をきっかけにルクレツィオとも手紙での交流ができ始めたカミラは、生まれた可愛い娘に夫の肖像画を見せて育て、幸せで満ち足りた日々を過ごす。そして、ディアドラのためにもルクレツィオと向き合いなおすことを決心して、彼の帰還を心待ちにしていた。 しかし、もう少しでルクレツィオが帰還するという日の夜、その大切な娘を狙う襲撃者がーーーー!? ディアドラを守るため必死に抵抗したカミラは、身代わりとなって毒を受け、体が石化してしまう。 それでも、急いで駆けつけてくれたルクレツィオにディアドラを託し、カミラは娘を守れた安堵の中眠りにつく……。 ……そして、カミラが目覚めたとき、すでに十五年の年月が経っていた。 目覚めた彼女を待っていたのは、年齢差が逆転した夫と美しい女性に育った娘だった。娘の口から語られる空白の日々、夫から寄せられる溺愛の感情。十五年が経過した感覚のないカミラは困惑しつつも、家族のそろった幸せな日々を噛みしめてーーーー! これは時を超える夫婦と家族の、温かな愛の物語。

余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話 Ayaka’s story余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話 Ayaka’s story

著者

森田碧

出版社

ポプラ社

発売日

2025年12月10日 発売

単行本限定書き下ろしSS&初回配本限定オリジナル栞付き&けんご氏解説付! Netflixにて映画大好評公開中『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』のスピンオフ、待望の単行本化! 累計62万部突破! 高校時代、早坂秋人と桜井春奈と同級生だった三浦綾香は、余命宣告を受けながらも恋を全うした二人を見守り、その恋に憧れていた。ふたりを亡くした喪失を胸に抱きつつもネイリストとして歩みはじめたが、あるとき柏木という男性に出会い、運命が動きだしてーー? 一番近くで秋人&春奈を見守ってきた綾香の想いは……。『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』は、2024年、Netflixにて映画化され、現在も大好評公開中! ●著者プロフィール 森田碧(もりた・あお) 北海道出身。2020年、LINEノベル「第2回ショートストーリーコンテスト」にて「死神の制度」が大賞を受賞。2021年に『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(ポプラ社)でデビューし、2022年には「第17回 うさぎや大賞」入賞、2025年には箕面・世界子どもの本アカデミー賞【ヤングアダルト賞】を受賞した。「よめぼく」シリーズは累計62万部を突破し、2024年にNetflixにて映画化。

メゾン美甘食堂メゾン美甘食堂

出版社

ポプラ社

発売日

2025年12月10日 発売

駅から徒歩17分、築年数40年強のマンション・メゾン美甘(みかも)に、 レトロな佇まいの住人専用食堂が設けられて早三年。 料理人を務めていた女性が怪我をし、代理でやって来たのは甥だという雨森涼真。 どこか謎めいた涼真は、その人の体調や悩みにあわせて、 薬膳の知識を用いてメニューをアレンジしてくれるばかりか、 日々の生活のなかで遭遇する謎を解明してくれるのだ。 食や健康に関心の薄かった住人たちだが、涼真の料理を通して、 自らを見つめなおし、よりよく生きるための一歩を踏み出していくーー。 読めば心も体も元気になれるコージーミステリー! ■目次 プロローグ 第一話 増本優の場合〜胃腸の不調をやわらげるひとり鍋のおかゆ 第二話 阪本龍平の場合〜二日酔いにおすすめの白菜のクリーム煮 第三話 武内咲楽の場合〜美肌をもたらす鶏団子のスープ 第四話 福家柚葉の場合〜ストレスを解消する薬膳スイーツ エピローグ 巻末付録 メゾン美甘食堂のレシピ ■著者プロフィール 三重県生まれ。漫画家を経て、2005年、チュンソフト小説大賞同賞受賞。08年『少女たちの羅針盤』(旧題「罪人いずくにか」)が島田荘司選第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作に選ばれ、翌年デビュー。14年、「五度目の春のヒヨコ」(『エール! 2』/『ひよっこ社労士のヒナコ』所収)が、25年、「あの日、キャンプ場で」(『その嘘を、なかったことには』所収)が、日本推理作家協会賞(短編部門)の候補となる。他の著書に、ドラマ化されたグルメミステリー「ランチ探偵」シリーズのほか、「まねき猫事件ノート」シリーズ、『ノゾミくん、こっちにおいで』『最後のページをめくるまで』『あなたが選ぶ結末は』『マザー/コンプレックス』『救世主』など多数。

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