2024年4月18日発売
いろいろな幽霊いろいろな幽霊
失恋した瞬間を永遠に繰り返す幽霊、方向音痴の幽霊、雨となって降り注ぐ幽霊、転送装置が生み出す幽霊…イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっぴり怖い幽霊たちの物語を100編収めた、ふしぎな短編集。
呪われオフェリアの弟子事情〜育てた天才魔術師の愛が重すぎる〜呪われオフェリアの弟子事情〜育てた天才魔術師の愛が重すぎる〜
「僕と一緒に老いて、死んでください」悪魔に不老の呪いをかけられた魔術師のオフェリア。その日から老いることも、魔力が回復することもない化け物同然に。人間として死にたいオフェリアは、解呪の方法を探し続けて100年以上生きてきた。ある日、豊富な魔力を持った孤児ユーグを拾う。解呪のために理想の魔術師にしようと弟子にしたところ、ユーグは魔法の才能を開花させ、天才魔術師へと成長したのだがー。弟子の過保護な愛が重すぎる!?ユーグは純粋で素直な子だから師匠愛が強いだけで、特別な意味はない。そうわかっているはずなのに…。
僕の目で君自身を見ることができたなら僕の目で君自身を見ることができたなら
19世紀半ば、南米大陸の調査旅行に同行した画家ルゲンダスは、チリに寄港した折に美しい貴婦人カルメンと邂逅する。お互いに惹かれ合い、一線を越えたふたりの前に現れたのは、ビーグル号で航海中のチャールズ・ダーウィンだった。情熱的な画家と理性的な科学者、対照的な二人の男はアンデスの高みで対峙することとなる…。史実とフィクションを巧みに織り交ぜ、見事な想像力で“愛”を描きだす野心的長編。
虚仮王虚仮王
父の用明大王は即位して二年足らずで病没。少年の厩戸王は大臣蘇我馬子に庇護されながら政に関心を示さず、仏法の道へと魅かれていく。竹田王の死により推古大王の後継に選ばれた厩戸王だったが次々と起こる悲劇に心を病み、都から離れた斑鳩で生を終えた。この悩める王族が聖徳太子と呼ばれる聖人に作り変えられることになる。古代史の謎を解く長編歴史小説!