著者 : おしおしお
「神去団地へようこそーそして、ご愁傷様」ここは神去団地。量産された建物が地を埋め尽くし、赤く奇妙な太陽が支配する。現世と幽世のはざま、閉じ込められた無耶師たちが太陽を巡って日夜争う異形の園ーそんな場所で、『獄門家』としての過去も、アマナとの記憶すら失って、撫子は目覚めた。人々の欲望が絡み合うなかで、撫子とアマナはこの異形の地の因縁を断ち、脱出できるか。そして撫子は、忘れてはならなかった約束を、思い出せるのかーうつくしくもおそろしい少女鬼譚、霍乱の第二巻。
獄門撫子ー化物すら畏怖する凶家『獄門家』の、化物を喰らうさだめの娘。しかし、自らを怖れぬ胡乱な女ー無花果アマナとの出逢いが撫子を変える。花天井に潜むもの。箱詰人身御供。あざなえる呪い紐。人を取り替える化物。次々と怪異に挑むうち、二人は目を背けていた己そのものと対峙するー「あなたさえいなければ、わたしは鬼でいられたのに」鬼の身体にヒトの心を宿した少女と、ヒトの身に異形の魂を抱えた女の縁が、血の物語の封を切る。うつくしくもおそろしい、少女鬼譚。第17回小学館ライトノベル大賞「大賞」受賞。
学園の王子と姫を目指して、無事に六花の称号を獲得した公平と光瑠。だが男の公平が姫扱い、女の光瑠が王子扱いと、相変わらず互いが望む立ち位置を得られずにいた。そんななか、雪峰学園の恒例行事、球技大会の時期がやってきた。六花代表である道頼から直々に、団長、副団長として指名された二人は、王子、姫の称号を掛けて道頼との勝負に挑むことになってしまう。はたして二人はチームをまとめあげ、道頼率いるチームを下して、己の望む立ち位置を勝ち取ることができるのか!?立場入れ替え系ラブコメディ第二弾!!
かわいらしい顔と低めの身長が愛らしい少年・須永公平。彼は「カッコイイ男(≒王子)」を目指して、高校デビューを目論んでいた。ところがどっこい、受かった先の高校で、いかにも王子なイケメン女子・新海光瑠にであってしまう。勝手に彼女をライバル扱いする公平だったが、その少女もまた、かわいいと思われたいのに王子扱いされてきた、可哀想な過去があり…?カッコイイ男になりたい「姫系男子」と、可愛い女の子になりたい「王子系女子」。二人の報われない少年少女が織りなす、立場入れ替え系残念学園ラブコメディ!!
ロフィーナとヴヴ、そして津留美とローズも押しかけてきて、一気に賑やかになった飛露騎の日常。騒がしくも心地よい日々を過ごす彼らは、今日も碧の鶴の一声で、世界の滅亡を無視して「おいしいごはん」を食べに行くのだった。クリスマスに年越し、そしてお正月と、次々に訪れる「おいしいごはん」チャンス。けれどもその裏で、紅緒は飛露騎との関係に悩み、ロフィーナとヴヴの仲にも変化の兆しが見え始め…?ほっこり100%でお届けする、とても美味しく心温かな最後の晩餐。恋と友情(?)のクリスマス&お正月の豪華なごはんでお届けする第2巻、はじまります!
ごく普通の高校生・飛露騎の元に、ある日突然異世界からやってきた姫・ロフィーナ。聞けば彼女は「気分が沈むと世界を滅ぼしてしまう」という厄介な力を持つせいで、世界を追放され、転々としながら生きてきたという。しかし飛露騎たちの世界には、人を異世界に追放する技術は無い…ということは、ロフィーナが落ち込むと世界が終わる!?世界滅亡の危機を前に、飛露騎たちはー「世界はもうダメね!だから美味しいものを食べに行くわよ!」世界滅亡より今日の晩ごはん!とても美味しく心温かな最後の晩餐、はじまります。