著者 : ののまろ
“竜人”たちと過ごす日々に喜びを感じていたシリウスは、この先もずっと一緒にいたいと願っていた。しかし、国際首脳会議にて「“竜人”を独占している」と各国から厳しく非難されることに。怒りをあらわにする“竜人”たちを抑え、シリウスは“主”として堂々と立ち向かう。果たして、シリウスの願いは届くのかー?
聖女とはバレずに無事に世界を救った、悪役顔なだけの心優しい令嬢・アディーテ。魔法師団の一員として働くことを決めた彼女は、師団長セリオズに案内されて治癒部へ挨拶に行くことに。そこで勧められるまま、調合体験として普通の中級ポーションを作ろうとしたところ、うさぎ型モフモフ精霊・シルヴェストがやらかしてしまってー「君は今、新種のポーションを作り出した可能性が限りなく高いっていう事だよ!」見た目少女な治癒部部長・コトに気に入られたアディーテは、聖女とばれないように四苦八苦することに!セリオズとの買い物デートに、新しい精霊も登場して、平穏に生きたい聖女さまは今回も大活躍!!
卵から生まれた王子は…竜人の主!?とある大国の王子シリウスが生まれた場所は、なんと卵の中。出ようと色々試してみても一向に外に出ることは出来ず、そのまま数年が経ってしまう。そんなある日、竜に姿を変えられる特別な力を持つ「竜人」の青年が二人、シリウスのもとへ訪れてくる。シリウスが卵の中で手をのばすと、何故か今までびくともしなかった殻が割れ、ようやく外に出られるように。更には二人から「竜人の主」として溺愛されることになって…?
誰もが策略家と言うけれど、悪役顔なだけの心優しい令嬢・アディーテ。王子の介入で聖女の最終選考に落ちて「選ばれなかった方」などと周りには揶揄されるが、彼女にとってはむしろ嬉しい結果だった。友人であるうさぎ型モフモフ精霊・シルヴェストの姿が見えて会話ができるだけで十分。聖女の力は隠してあとは任せて大人しくするつもりだったが、精霊を顧みない偽聖女・ララーのせいでトラブルが発生!!しかも、それらすべてをアディーテのせいにされてしまう。周囲から疑いの目を向けられ孤立する中、何故かイケメン魔法師団長セリオズが手を差し伸べてきてー「俺を、君の共犯にしてみませんか?」アディーテ大好きな精霊や魔法師団長の手を借りながら、お人好し聖女様はなるべく目立たず世界の危機まで救います!!
侯爵令嬢でありながらワケあって田舎の領地で育ったラルフシーヌは、ずば抜けた運動能力と負けず嫌いな性格で、狩人としても村の子供達の親分としても名を轟かす「野人令嬢」である。13歳となり、貴族の義務としてしぶしぶ参加した帝宮でのお披露目式でも暴れ回ったことで、騎士・セルミアーネに見初められ、帝都に嫁入りする羽目に。しかし貧乏騎士だったはずの彼は、実は現皇帝の隠し子でー!?
田舎の“野人令嬢”と“貧乏騎士”から一転帝国の皇太子妃と皇太子となったラルフシーヌとセルミアーネ。突然の皇族入りだけに敵は多く、儀式に外交に政治にと奮闘する中で貴族達と火花を散らせることも。そんな中、隣国の侵攻を受けて出征することになったセルミアーネだが、実はその裏には、二人を陥れたい何者かの陰謀が渦巻いていてー!?