2008年11月10日発売
「仮装舞踏会」の盟主・“蛇”との戦いに敗れ、シャナは『星黎殿』に幽閉された。炎髪も灼眼も、今は紅蓮の煌きを失い、アラストールの意思を表出させる神器“コキュートス”すら奪われている。ベルペオルの宝具『タルタロス』によってその異能を封じられたシャナには、抗うすべは残されていなかった。-命を狙う存在がすぐそこまで迫っていたとしても。星空を背に、その“紅世の王”は現れた。不意をつかれたシャナの見据える前で、“紅世の王”は抹殺の意思を呟く。「おまえはー要らない」と。高橋弥七郎が放つ渾身の本編最新刊登場。
ジーンズ切り裂き魔を追う神裂、ヘンテコ魔草売り少女と出会う上条刀夜、微妙な強さの超能力者・ナンバーセブン、殺人を決意した少女の前に立ちはだかる『御坂』と名乗る男性、サボり美容師にキレる白井、『魔神』になれなかった優しい男、半蔵に恋する少女・郭ちゃん、初春に挑戦するハッカー少年、長身美女から慕われる砂皿緻密、血液型占いに夢中なミサカシスターズ、何かに目覚めたシェリー、絹旗と映画デート(!?)の浜面…もう一度見たかったあのキャラたち&新キャラが大活躍。本編を補完するSSシリーズ第二弾。
水田マシロ。十三歳。中二。『お手伝いさん』としてバイト中な涼橋寮のお嬢さまたちが、実は○○○だという秘密を知ってしまったマシロだけど、最近は彼らといるのが楽しくなってきてたりもする。そんな梅雨の最中の休日。寮母アサミ子の策略により、マシロは赤ずきんコスプレで寮生の一人、陽向とともにおつかいに出かけることになる。その先でマシロたちを待ち受けていたのは、オオカミさん…じゃなくて、ゆ、幽霊屋敷!?しかもどうやらそこは陽向に縁がある場所のようで…?シリーズ第3弾は、ふわふわ美少女陽向の秘密に迫ります。『しにがみ。』コンビが贈る、マシロの“みずたま”な日々。
ぱんつはいてない司書少女と共に、禁書『竹取物語』を封じて数ヶ月経ったが、文人の心臓を紙に変えた“奴”は姿を消したままだった。そんなある日、奇妙な事件が起こった。その概要は、女の子が夜中、暴漢に襲われたのだが、お腹に「落書き」をされただけ、というもの。件の犯行現場までやってきたフィフと文人だが、そこで二人が見たものは、天然Hボディを持つ謎の消防士姉妹。この娘たちはいったい何者!?時間を引き延ばす能力をもった少年・文人と、ぱんつがはけない(はかない?)少女・フィフの、ちょっとHな“禁書”回収物語、ご一読あれっ!…バトルもあるよ。
行方不明のマリーナを無事に捜し出し、うれしい再会にも立ち合えたわたしたち。みんなの喜ぶ顔を見ながら、少しのんびりしようかな…なんて思っていた矢先、突然トラップが、「実は、こんな手紙が来てさ」と、ピンク色の封筒を持ち出してきた。あれは、アンドラスからこっそり手渡されてた手紙だな。最近、何かと手紙がきっかけで事件に巻きこまれているものだから、なーんか嫌な予感がするんだよね…。とにかくこれが、謎解きいっぱいのクエストへの招待状だったわけで!?大冒険の第15巻、開幕ですっ。
血塗れの鉄パイプを持った少女が、眠たげな瞳を揺らめかせーただ、語る。「島、今日も銃声が響いてる。いつもどおり。人、死ぬ。いつもどおり。犬と犬、戌井と狗木さん、殺し合う。いつもどおり。東区画のボス、変態。いつもどおり。昼寝仲間の殺人鬼、東区画の猫と刀使い、麗鳳兄さん、探偵の可愛くない弟、みんな、恋に不器用。いつもどおり。島、酷く混乱してる。…いつもどおり。結局、いつもどおり。島、今日もいつもどおり。ただそれだけ。だから私、いつもどおり、可愛い子、たくさん抱きしめる。ギュウ。暖かい。ぽかぽか。…眠い。寝るぅ。むにゅ…Zzz…」渾身の越佐大橋シリーズ短編集、登場。
初陣で勝利を飾り帝都へ凱旋したオルバ。都では皇帝の専横が目立ちはじめていた。反皇帝派の不穏な噂を耳にしたオルバは、真相を探るため建国祭の大剣闘大会に出場することになる。反皇室派のほかにも、ガーベラからの使者ノウェ、ビリーナに敵意を燃やす皇太子の義妹イネーリ、オルバを操ろうとするフェドムなど、帝都は様々な思惑の坩堝と化す。そんな中、オルバは皇太子と剣闘士、二つの役割の間で揺れ動く。一方、ビリーナはオルバへの複雑な想いと、異国の姫という立場の間で思い悩む。はたして二人の関係と帝都を舞台にした政争の行きつく先はー。
一年間だけ、死んだ兄のふりをしてほしいー。そう乞われ、久瀬イザヤが降り立った御陵市は、七つの大罪を具現する「獣」と戦うための都市であった。地脈の特異点より現れ、人を喰らい、街を蹂躙する「獣」。それに対抗しえるのは、神の奇蹟を模倣するという断罪衣と、少女の姿をした第九祭器・ノウェムだけ。「この街は、あなたを愛するでしょう」そう告げたノウェムとともに、イザヤは兄のニセモノとして、この都市で「獣」と戦うことになるが…。三田誠が放つ、罪と罰の織りなすアイロニック・アクション、開幕。
渋谷・六課を目指すふたりには、決して埋まることのない溝があった。愛する人を失い、失わせたという決定的な溝。しかしそれが新たな絆を生みだすー。短い生涯を、血を流しながら駈け抜けた白髪の“二重雑種”が、ふたりをはじめとする多くの生き物たちに残していったものとは。そしてー続く世界を生きるかれらは。“二重雑種”の「血の雫」がもたらした数々の物語を描く珠玉の短編集。
正宗の持つ黒い鍵“パンタソス”の力で、ツグミの事件は一応の解決を見た。だが飯見町には“赤い目”に関する噂が蔓延し、多くの人々が“赤い目”の悪夢に囚われ目を覚まさなくなってしまう。必死に悪夢の“親”を探す直人と綾乃を尻目に増え続ける犠牲者たちーこのままでは“赤い目”が実体化し、現実世界に出てきてしまう。一方、ツグミの仇を討つため先走った正宗は、“赤い目の悪夢”の“親”が誰かをついに突き止めるが…。人気シリーズ、いよいよ完結。今回も口絵は椎名優描き下ろしのプレビューコミック仕様。
意志を持ち成長する「機鋼人形」の少女ハリケーンの願いは、彼女を作った機鋼人形師の少年・サツキのそばに居ること。でも機鋼人形整備の仕事に夢中のサツキはそんな彼女の想いにはまるで気が付かず、ハリケーンに“最高のご主人”を見つけようなどと言い出す始末。そんな二人を、イヌ型機鋼人形のトルネードは、生温かく見守るのだけれど…。今回のハリケーンはタマゴ料理の修業に燃え、サツキは人魚型機鋼人形の改修に萌え、トルネードは尻尾をパタパタ振りつつハリケーンにあること無いこと吹き込みます。
街には、人の目には見えない境界がある。ふだんは塞がっているが、ときに思いがけない場所でその暗い口を開き、迷える人間を「向こう側」へと誘い込む。そして今日も、ひとりの女子高生が忽然と姿を消すー。心配をした友人の山村奈緒子は、桜野ミチルに相談をもちかける。美少女でありながら粗暴なミチルは、奈緒子を、ある少年のもとへと連れていく。少年の名は、諏訪守。古来より境界を見張りつづけてきた者たちの末裔ー街の防人。奈緒子の話を聞いた守は「向こう側」をめざし、動き出す。
奴隷のイアンは、戦場から逃げる際に、目の前に現れた“リュクサリア王家の正統な血を引く者にしか動かせない”はずの機巧鎧エリュシオンに乗り込み、そのまま操縦することに成功する。その“偶然”が、王を失い首都まで奪われたリュクサリア王国の貴族ヴィクトの目にとまり、イアンの運命は大きく動き始めた。一方、リュクサリア王国の王女フランシスカはイアンを腹違いの兄と信じ込み…。機械じかけの巨大兵士ー機巧鎧が斬り合う戦闘。出生の秘密。決戦機と呼ばれる謎の存在ーすべてを詰め込んで物語の幕が今、開く。