2017年6月発売
従姉に強引な勧誘を受けて始めたオンラインゲーム『ファイナルファンタジー14』で、僕はひとりの冒険者と出会う。彼女は可愛らしい猫耳の少女であり、親切で魅力的な性格であり、けれどゲームの外ではー療養所のベッドでノートパソコンを抱える、暗く沈んだ目をした女の子だった。リアルから始まりゲームへも影を落とす彼女の傷と、ゲームから始まってリアルへと繋がっていく僕らの絆。彼女がゲームの中で見せてくれた笑顔は決して嘘なんかじゃない。だから僕は灰色の病室で、彼女の背を押そうと思うーエオルゼアで彼女が、僕の背を押してくれたように。
隣国との激戦が続く、古都クシュールリンド。各地から集まった兵士と、人型古代兵器“対竜単騎”がひしめき合う。この地に、激励に赴いた戦姫アルトーネは、戦闘で片腕を失った一人の少年と出会った。名をイナヅチという彼は、姫と共に戦いたかったと無念を吐露する。その夜、姫のために祝宴が開かれるのだが、賑わいに紛れ、シンミルドという女系一族の姿も…。彼女たちの目的は、古都で発掘された特別な“対竜単騎”を奪取し、姫の命を奪うこと。姫に凶刃が迫る中、突如銀雷を放つ対竜単騎が現れ、窮地を救う。その巨人の中から現れたのは、先刻の少年の面影を持つ銀髪の少女だった。
普通の女子高生というのは、絶滅してしまったのかもしれない。部活動として、都道府県で戦争をするーそんな戦争学部に所属する女子高生たちの熱くコミカルな青春!!
「最高機密の情報が誰かの手によってハッキングされ、この学校に流された」私立聖果高校の全生徒&職員が体育館に集められる中、多くの刑事を従えて、雛森キョウコは驚くべき真実を語る。「まもなく地球の文明は消滅する。これが世間に知られればパニックだ。だから君らを生かしておくわけにはいかない」語り終えた雛森の合図で、短機関銃による斉射が始まった。閉鎖された体育館内は、たちまち地獄へと変わっていく。その中で、高校一年の赤咲カナミは、髑髏の面をかぶった男を目にするー。世界の終末に現れた男は果たして悪魔か、救世主か?
イノシシのセイです!前回、ついにボクの秘密が明らかになりました。ボクは…見るものの所有欲をかきたて、手にしたものを死に至らしめるという呪いの指輪“アンドヴァラナウト”でした。幸いにも呪いが発現する兆候はみられないんだけど、でも…。いや、いや!ネガティブになっても仕方ない!ボクは、元気と、たとえ死んでも生き返れるのが取り柄じゃないか!もうすぐ神界一の美少女で、アイドルでもあるフレイヤさまのライブもやるらしいし、凹んじゃいられないぞっ…と!あれ、でもブリュンヒルデさまが最近ボクを見るとき、少し複雑な表情をされているけど…どういうことなんだろ?寂しいような、つらいような…?『やわらか神話』ファンタジー最終章!
これは終わった物語。夢と人生を食いつぶされたそれからのお話。「みーくん」と「まーちゃん」のその後と彼らの子供たちの運命ー。
二〇九七年四月。横浜で行われた、十師族及び師補十八家の後継者たちを集めた会議での達也の振る舞いは、他家との軋轢を生む。“全ては深雪を守るため”の達也の判断を支持する真夜。しかし、同時に他家への警鐘を鳴らすー特に、十文字家と十山家への警戒を強めるのだった。時を同じくして、十師族『三矢家』の少女、三矢詩奈が行方不明に!?彼女を捜索する矢車侍郎と第一高校のメンバーたち。その裏には国防陸軍所属の遠山つかさの暗躍の影があったー。“人間”と魔法師の共存。魔法師に集まる人々の懐疑心が、彼らの状況を一変させ、そして動乱の渦へと巻きこんでいく。
「初めて出逢うずっと前から…あなたのことが好きでした」お互いの過去を打ち明け合い、ようやく心を通じ合わせたマサムネと紗霧。二人は子供の名前を考えたり、初デートに行ったりと初々しいやり取りをする。そんな和泉兄妹に、エルフとムラマサが言ったこととは!?先輩作家の草薙から、酔った過ちで危険なメッセージを誤射してしまったことを相談されたマサムネと国光。彼の家に現れた人物とは?そして獅童国光渾身の新作小説の内容とは?叔母の京香に紗霧との新たな関係を報告したマサムネ。だが京香の返答は意外なもので…。和泉兄妹に京香がずっと隠してきた「秘密」が明かされる!
神を超える存在にして、最強最悪の未踏級『白き女王』。現世における全知全能の支配者である彼女は、召喚儀礼や被召物…規定級、神格級、『大三角』含む未踏級の全てを駆使しても、滅ぼすことはできないはずだ。しかし城山恭介は為さねばならない。-なら。滅ぼせないなら逆に、創るまでだ。『白き女王』を完膚なきまで滅す、新しい『法則』を!!鍵を握るのは、冥乃河葵。最古の人造依代である彼女が抱える叡智を紐解けば、新しいルールで創り上げたオリジナルの未踏級を降臨させる触媒に手が届く。復讐鬼ビヨンデッタとも手を組んだ恭介は、葵と接見するため、冥乃河神社へと足を運ぶ。そこで敵として立ちはだかったのは、恭介が過去救ったはずの依代の少女で…!?
残念!ついに知られてしまいました!残念美少女・アコの存在がーよりにもよって、英騎のお母さんに!そして案の定「今度連れてきなさいな」と言われてしまった英騎。西村家の全権を掌握するお母さんを前に英騎は無力だった。なんとかアコをまともな彼女に偽装するために特訓を始めるネトゲ部だったが、ハードルはあまりに高く険しくて…果たしてアコはお義母さん面接を乗り越えることができるのか?それともやっぱり危ない子扱い?アレイキャッツ結成二周年記念オフ会だって結婚記念日だってあるのに、いったいどうしたら…!?残念で楽しい日常≒ネトゲライフ、三者面談の第14弾!
新学期。無事に進級した古城たちは、絃神市国の領主の仕事からも解放されて、めずらしく平穏な日々を過ごしていた。しかし絃神島に突如現れた未確認の魔獣との戦闘で、琉威と優乃が重傷を負う。魔獣退治の専門家である太史局の妃崎霧葉は、琉威たちの敵討ちに燃える雫梨に共闘を持ちかけるのだが…。一方そのころ獅子王機関は日本政府の意向を受けて、第四真祖の新しい監視役の準備を始めていた。自分が解任されるかもしれないと聞かされて、動揺を隠しきれない雪菜。そんな雪菜の前に現れたのは、彼女と瓜二つの容姿を持つ謎の少女だったー!世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の第十七弾!
春は恋が芽生える季節!ローゼマインの側近や専属達が何だか色めき立って、衣装を作ったり、お披露目したりと華やいた様子。神殿の工房では新しい印刷機もついに完成し、本作りは広がりを見せていく。絵本に、楽譜、騎士物語等、様々な本を販売するにまで到った。今後の領地内における印刷業の拡大を見据え、まずは製紙業を広げることに。ローゼマイン一行は紙の作り方を教えたり、新素材の研究をするため、イルクナーへ向かう。少しずつローゼマインを取り巻く環境が改善される一方、現領主の姉が来訪したことで、エーレンフェストには不穏な空気が流れ始めるのだった。第三部完結へ向けて貴族達の想いが交錯する、ビブリア・ファンタジー転変の章!大増書き下ろし番外編2本+椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
聖女・英雄・王子と非凡な仲間たちに囲まれながら、世界浄化の旅に同行する地味子のルチア。その旅の途中、あるトラブルによってルチアと騎士のセレスが仲間たちとはぐれてしまった。一刻も早く合流を目指す二人は、近くの村で食料や武器を調達することに。けれども他国で身元を隠したいセレスが、駆け落ちしてきた“夫婦”だと言い出してー!?「私が奥さんなんて、無理です!バレちゃいます!」平凡だけどひたむきな主人公が送るハートフル・ラブコメディ。新たに小さな仲間も加わった第二巻は天晶樹浄化編。
乙女ゲームの、悪役令嬢の名もなき取り巻きBに転生したコゼット。ヒロインの踏み台にされるなんてまっぴら!ダイエットを皮切りに商会を起ち上げ、前世の知識で日々商品開発!ゲームの舞台の学園に入学してからも、攻略対象たちと悪役令嬢レミーエ様とは、仲の良い幼馴染のまま。だけど、ゲームヒロイン『アンジェ』の暴走は日に日に増していく。アンジェはゲームを知っている転生者?そして彼女の背景に見え隠れする王宮の暗部。ゲームルートは外れてもコゼットの悩みはつきなくて!?一風変わった乙女ゲームファンタジー第二弾、はやくも登場!
『完璧な淑女』ジュリアンナは隣国の暗部を探る王命を受け、『鬼畜腹黒王子』エドワードらと共にサモルタ王国へと向かう。「…この国、かなりおかしいのですわ」サモルタはジュリアンナと同じ紫の瞳を“神眼”と崇拝する王国。王女・リスターシャは片目の神眼が理由で、王位継承争いの渦中に居た。彼女の不遇に胸を痛めたジュリアンナは、隣国幹部達の謀略へと立ち向かう!!そしてもう一人、存在しないはずの王位継承者が!彼の姿はリスターシャとそっくりでー。今度の冷嬢は隣国の王子の手駒を演じる!?
恋と仕事に疲れ果て、他界した祖母の家がある東北を訪れた会社員の鳩子さん。だが、その家には謎の青年が棲みついていた。あやかしの相談所であるというこの家で、青年・阿壱は世話役を務めていたらしい。そうこうしているうちになぜか突然会社が倒産、住んでいた家は火事で全焼。後戻りが出来なくなった鳩子さんに、阿壱は「ここで相談役をやればいい」と持ちかける。だが、この家には他にも秘密があって…?「バケモノのあんたが、愛しいと、人間を言ってくれるならー」人とあやかしの心温まる交流譚。
栗坂まもりは、イケメンでベランダ菜園オタクの亜潟葉二とお隣住まいの恋人どうし。付き合ってはじめての12月。クリスマスに年越しにとイベント盛りだくさんのシーズンがやってきた!ベランダ野菜を使った葉二のおいしいご飯で関係も急接近…なんて期待をしていたら、招かれざるお客さんが次々現れて、全然二人きりじゃないですよね!?年末には過保護な母まで来襲!お手伝いもしなかったずぼら娘・まもりの大掃除を心配したらしい。不意打ちの訪問から、母に葉二とのお付き合いがバレてー?
あやかしのお医者さんである双子、晴と嵐に弟子入りした莉莉。彼らとともに傷ついたあやかしを癒すなかで、弱い者を放ってはおけない二人の人柄を知っていく。年明け、莉莉が出会ったのは助けを求める男の子。彼は弱りきった白いカラスを抱きしめ、救ってくれと懇願する。カラスはあやかしで、本来は人の姿にもなれるというが、今は力なく死さえ覚悟していた。双子と莉莉が診ていくと、実は人間からの呪いのためと分かる。そして呪いの影響は、あやかしと深い縁を結んだ男の子にまで及びはじめていてー?
康国との戦を決意した文林。行軍元帥に選ばれたのは、班将軍だった。「皇后を」という声は上がらず、そのことに少なからず安堵した文林は、小玉に手柄をあげさせたい反面、死地に向かわせることに躊躇いを感じている自分に気付いてしまう。一方の小玉も、文林に対して感じた溝が埋められず、ざわつく心を持て余していた。さらに開戦を契機に、朝廷では皇太子問題が議題にのぼる。長男の鳳か、小玉を養母に持つ三男の鴻か。皇后としての小玉を守るため、文林は決断を下すー!