2019年3月発売
憧れの先輩のデート現場を目撃し、ショック死してしまった女子高生、間宮桃。若くして亡くなったことを不憫に思った天使さん(理の端末)に転生を提案された彼女は時を操る魔法を授かり、可愛い女の子に囲まれながらキャッキャウフフできる世界で第二の人生を歩むことに!桃は転生先のファンタジー世界で出会った狐耳少女ティオの宿屋に居候しながら魔法を使って修復屋を始めるのだが!?困りごとは魔法の力でゆるーく解決!!まったりのんびりファンタジースローライフが始まります!
九条蘭の策略により、仲間を信じられなくなった未來。家にも戻らず千本神社に身を寄せる。そしてついに、天地を揺るがし、影憑が大群で人間を襲う『間引刻』が始まるー。ボカロ界の金字塔『千本桜』のノベライズがついに完結!千本桜を巡る人々の運命と壮大な謎が、ついに解き明かされる。文庫版の完結巻は随所に加筆修正が加わり、展開もよりドラマチックに。桜の花片に誘われ、未來が帰るのは…!?
剣術家の家に生まれた青年・結城悠は、とある事情から最愛の少女の命を奪ってしまう。悠は贖罪として自ら命を絶ったはずだったが、見知らぬ森の中で目を覚ます。不思議に思い森の中をさまよっていると、頭から狐耳を生やし、コスプレじみた和服を着た美少女と出会った。「小狐丸」と名乗った少女のことを、刀剣好きの痛いオタクかと思った悠だったが、直後に現れた異形の化け物ー「鬼」と、それを切り伏せる小狐丸を見て、自分が異世界に迷い込んでしまったことを知る。話を聞くと、この世界は人間の女性は絶滅し、代わりに刀剣から生まれた新人種「御剣姫守」が鬼と戦っているのだという。さらに、人口の1割ほどしか存在しない男性は女性に守られて暮らしているらしい。すっかり男女の価値観が逆転している異世界で、悠は自らも戦おうと提案するのだがー。
強大な力を持った三十男は、ポンコツな従者を引き連れて、今日も自由気ままに異世界で放蕩の限りを尽くしていた。例えば、力を求める少女に一緒に風呂に入りながら魔法を教えたり。例えば、人類の敵である魔人の美女を脅して取引を持ちかけたり。例えばー好奇心の強いお嬢様と食いしん坊なメイドをからかって遊んだり…。気まぐれな行動で人々に多大な影響を与えていくが、そんなことはどこ吹く風。お構いなしに、男はひたすら享楽を求めていく。冴えないおっさんの道楽三昧な異世界旅、第三幕が今始まる。
ゼフェカの企みにより、十年の蟠りが噴出したグラース国とブルドゥス国。軍士の大規模な離反が現実となってしまった中、カズキは偽黒スヤマの侍女としてお茶会に付き添っていた。ゼフェカがそばを離れたこの好機に、少しでもスヤマから情報を得ようと、イヴァルとヒューハと共におしゃべりに花を咲かせてスヤマの動揺を誘う。そんな中、会場内に一人の男が現れ、カズキに同行を願い出る。知らない男に警戒するカズキだが、男の正体を知って一気に警戒を解く。男は問う。「異世界人の目から見て、この国はどう見える」と。カズキは、その質問にこう答えたー。
日下部虎次は乗っていた飛行機が墜落して、意識を失ってしまう。目を覚ますと、機内に一人取り残されていた。外に出た虎次は、事故から生き延びたのに、崩れてきた飛行機の翼に潰されて死んでしまうーかに思えた。が、虎次は機内で目を覚ます。それは死して生き返る能力、リスボーンによるものだった。非現実的な状況に混乱しながらも再び外に出るが、今度は異形の存在、魔物に殺されてしまう。またも機内で生き返った虎次は、ここが異世界であり、自分に異能が宿ったことを理解したのだったー。
隣国パンジャリーの内戦によって大きな功績を挙げたウィラード。その才能は山猫傭兵団の内部より、むしろ外でこそ評価されつつあった。かつての強敵、火神傭兵団が引き抜きを企て、女傭兵ミュアキスが派遣されてきている。彼女の存在はモテない団員たちの嫉妬を煽り、ウィラードの団内での立場を悪くさせていた。戦争の影響はビムラの町にも波及し、負け組についた傭兵団の多くが解散の危機に瀕していた。傭兵たちが所属先を失うことを憂慮した傭兵ギルドのソムデンは、山猫傭兵団に対して新入団員の受け入れを要請する。「ウィラードさん、あなた今、自分で思っている以上に重要人物ですよ」
ガルゲン帝国に入国し、帝都へ向かおうとしていた太一、凛、ミューラ、レミーアの四人は、突如現れた皇帝の使いに導かれ、皇帝メキルドラと面会する。そこでメキルドラが直々に持ち掛けてきたのは、帝国立騎士養成学院での生徒の護衛と潜入調査の依頼だった。なんでもアクト・バスベルという生徒が狙われており、その企みを阻止してほしいとのこと。四人はエリスティン魔法王国に通うことになり、太一と凛は久しぶりに学生生活を送ることになった。一行は圧倒的な力を見せつけて学院の生徒たちを牽制し、真相を探っていく。アクトが狙われる理由とは、そして学院に潜む闇の正体とはー。
十五歳を迎えた子供たちは、女神様から「ギフト」と呼ばれる特別な能力を与えられる。ラゴウ村に住む少年レオが手に入れたのは「異界からの召喚」というギフトだった。周囲が期待に沸き立つ中、さっそく能力を使ってみると、出てきたのは小さな洗濯バサミ一つ。その結果、人々は期待外れだとレオを蔑むようになった。しかし実は、召喚は一日一度、様々なものが呼び出せる能力だと判明する。レオは召喚した異世界産のアイテムを駆使して、徐々に強くなっていく。ある日、いつものように能力を試していると、一人の少女が召喚された。オートマタのアリスと名乗った少女と行動することになったレオは、二人でダンジョンに潜り、アイテムを使って特訓を続けていく。やがて帝国の皇女と出会い、世界へと羽ばたいていく少年の冒険譚が幕を開く!
トリョラの町は敗北こそ免れたものの、戦争の爪痕が深く残り荒れ果てていた。義勇軍の代表として住民から恨まれていたセイギは、役人たちに戦争の責任を押し付けられそうになってしまう。そんなセイギが会議で提案したのは、トリョラの再建計画だった。莫大な資金は私財を投じると主張し、セイギを庇うハイジの後押しもあり、再建計画は進められていく。しかし、ひどい資金繰りに加え、命を狙われ続ける日々。街には違法な麻薬が横行し始め、治安は悪化していくばかり。追い詰められていくセイギは、大陸屈指の大商会の代表・クーンに融資を求めるのだがー。
オフィス街に程近い商店街の一角、古い雑居ビルの地下1階にある『洋食のねこや』。平日はサラリーマンが多く通うありふれた洋食屋は、週に一度、土曜日にだけ「特別」なお店になる。先代の頃より30年間「向こう」の客を絶品料理でもてなしてきた『異世界食堂』は、『異世界料理のねこや』として新装開店する。それは、店の主が完全に引き継がれた、一つの区切りの証。けれど、新たな看板を掲げて名前が変わっても、小さな食堂の営みは変わらない。ちょっと変わった給仕たちと共に、訪れた人々に美味し料理を振る舞い続ける。チリンチリンー。そうして今日もまた、土曜日に鈴が鳴る。書籍限定特別編「卵がゆ」収録!!!
山奥で育ったフィルの王立学院生活はトラブルの連続だったが、信頼できる友人も増え、楽しい日々だった。そんな中、社交界デビューが決定。事前に積んだダンスの猛特訓が奏功し、無難なデビューを飾ったかと思いきや、会場に酔っ払った歴戦の騎士がやってきて、“芸”を要求してきた。彼を派閥に取り込みたい王家派は、様々な芸を披露するが、満足させることはできず、ついにフィルの番に。常識外れの彼女が披露した芸はー!?
ハズレ判定かと思いきや、光と闇の二つの属性を持つチートな魔術士だとわかった国分健人は、城砦都市・ヴォルザードで暮らし始める。下宿暮らしをしながらギルドで見つけた仕事や修業に汗を流しつつ、隣国に囚われたままの同級生を助け出そうと動き始めた矢先に、クラスメイトの一人が亡くなってしまう。王女カミラへの復讐を誓った健人は、可愛い女の子達とのふれ合いに戸惑いつつも、同級生の救出に向けて眷族達と奮闘する!
クロウは従魔たちと、バンクスという街でひと冬を過ごすことに決める。そんなある日、田舎領主の三男坊にして博物学者だという若者がクロウの元を訪れる。そして、博物学の本の挿絵を描いてくれるよう、クロウに依頼してきた。従魔たちと相談のうえ、依頼を引き受けたクロウだが、できあがった絵がキッカケとなり、今度は考古学者を名乗る老貴族がやってきて、シャルド遺跡に関する重要な情報をクロウにもたらした。クロウはここぞとばかり、さらに王国を混乱させるべく、シャルドのダンジョンの“廃墟化”に乗り出す。
「俺、勇者をやめるわ」-引退し、まったりとした生活へと突入する予定だった元勇者のもとに、なぜか転がりこんできてしまった魔王。ハチャメチャではあるものの、とりあえず始まったスローライフに、今度は魔王の部下達が押しかけてきて…。これっぽっちも静かじゃない隠居生活が、幕を開けた!!引退した勇者&魔王が織りなす、とっても不思議なご隠居ものがたり!?