制作・出演 : アダム・バーンバウム
M&Iより発売された6枚のアルバムよりセレクトされたベスト盤。2003年の19歳から、2007年の23歳までの短い期間に多くの録音を残したことで、熟成の過程がつぶさに窺える充実した内容。深いトーン、繊細なタンギング、端正なフレージングが光る。
新進女性トランペット奏者、市原ひかりの通算3枚目。前作同様、ニューヨークで録音した4ビート・アルバム。ニューヨークの腕達者たちを迎え、スタンダードの名曲を取りあげた。「走馬灯」「And they lived happily ever after」は市原のオリジナル。吹きっぷりのいいこなれた4ビート演奏をしめす。
しっとりした味わいのあるピアノ・トリオ・アルバム。新人ながらバーンバウムの実力には確かなものがある。明快なタッチの小気味よさと、若さに似合わぬ優れた歌心。スウィンギーな演奏でもバラードでもじっくりと聴かせてくれる。そこが魅力だ。
某BIGBAND JAZZ CONTESTで優秀ソリスト賞を受賞した女性トランペッターの第2作。彼女はホットに超絶技巧で、というタイプではない。安定感ある技巧でメロディをじっくりと紡いでいく奏法。奏でられる音には柔らかな感性が息づいている。
79年生まれ、ボストン出身の若手ピアニストのデビュー作。リチャード・クレイダーマンの名曲をはじめ、ジャズやクラシックの有名曲を中心に、ビル・エヴァンス風の哀愁を帯びた演奏を聴かせている。BGMとしてのジャズを楽しみたい向きに最適の一枚だろう。
ドミニク・ファリナッチの第3作。タイトル曲や(1)などの有名曲では相変わらずの堂々たる吹奏で唸らせ、(9)や変拍子曲(11)のオリジナルも提供している。バーンバウム、ワシントン、カーメン・イントレJr.のサポートも見事だ。じっくり耳を傾けたい秀作。★