制作・出演 : スティーヴ・ライヒ
ライヒ:ベストライヒ:ベスト
制作・出演
CherylBensmanRowe / ザ・クロノス・クァルテット / ジョン・シャーバ / ジョーン・ジャンルノー / スティーヴ・ライヒ / デヴィッド・ハリントン / ハンク・ダット / パット・メセニー / ブラッドリー・ラブマン / ラス・ハーテンバーガーライヒのベスト盤とは感慨深いが、ライヒもポップ感覚で聴かれる時代なのだ。考えてみれば、ミニマル・ミュージックという単純な音形、リズムの繰り返し組み合せの音楽って、そりゃポップ・ミュージックなんだわ。ここには破壊もデフォルメもないもんね。
ライヒ:リミックスライヒ:リミックス
音楽の反復性着眼することから独自の作風を作り上げた人だから、世代がはるか下のリミキサーたちに注目されるようになったのは、ある意味時代の必然だろう。ライヒ作品の元ネタのひとつであるカリンバに、音色が原点回帰したような(4)がおもしろい。
18人の音楽家のための音楽18人の音楽家のための音楽
ライヒのミニマリストとしての技の集大成であると同時に新たな方向への転換点ともなった大作の再録音。旧盤が息詰まるほど克明に仕掛けを聴かせていたのに対し、何か情緒的な息づかいのようなものが感じられるのは現在のライヒの関心の現れだろうか。
アーリー・ワークス<1965-1972>アーリー・ワークス<1965-1972>
複数の演奏者が同一のパターンを奏しながら次第にずれを生み出すライヒの〔漸次的位相変換プロセス〕。その最初の実践が二本のテープ・ループによる(1)と(4)である。ライヒの初期の作品は「聴く」という行為に鋭く斬りこんでくる実験音楽であった。
ライヒ:ディファレント・トレインズライヒ:ディファレント・トレインズ
クロノス・クァルテット、さらにフュージョン・ギタリストのパット・メセニーという顔ぶれも興味深いが、本作がライヒ自身の作風としては先祖がえり的な側面をのぞかせていることも見逃せない。単純さゆえの豊饒がここにはある。