音楽むすび | 制作・出演 : 白神典子

フンメルによる室内楽版で、第10番は2台用が1台2手用に編曲されている。白神のソロはもうちょっと細やかな表情の変化があれば最高だとは思うが、妙に小さくまとまらず、明るく伸びやかに歌っているのに好感が持てる。詳細な日本語解説は有益。

モーツァルトの弟子、フンメル(1778〜1837)は、師のピアノ協奏曲7曲を室内楽版(p、fl、vn、vc)に編曲している。その録音第1弾で、音域を拡大したピアノ・パートやロマン派風な響きが興味深い。

交響曲、宗教曲、オルガン曲の作曲で知られるブルックナーが、ピアノのために書いたすべての作品を収めた画期的なアルバム。ブルックナーにこんなチャーミングなピアノ曲があったとは……。

協奏曲を室内楽版に編曲した好評シリーズの第2弾。今回はベートーヴェンの作品を見事にアレンジ。オリジナルを凌ぐ溌剌とした躍動感にあふれる演奏を披露している。